フェアウェイウッドを得意番手にしたい? それなら、やさしく打ちやすい7Wから始めよう!
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第194回

全米プロで優勝したスコッティ・シェフラーが7Wを使っているというニュースが、ギア好き界隈で話題となった。その背景には、日本のアマチュアゴルファーの7Wの使用率が少ないということがある。しかし、ゴルフギアライターはT島は、「7WこそFW上手になるための入門的クラブである!」と訴える。その理由とは? 大蔵ゴルフスタジオのフィッター・野倉氏と語り合います。
ドライバーのキャリーが300ヤードを超える選手も7Wを使ってる
野倉 T島さん! ブログに書いていましたけど、ミニドライバーを買ったんですか?
T島 はい。安かったのでポチってしまったのです。
野倉 3Wも買っていたし、ウッドを増やしまくってますね。
T島 ミニドライバーと3Wは、仕事の肥やしみたいなもんです。基本は5Wと7Wですよ。そういえば、米ツアーで7Wを入れる選手が増えてきているんですよね。
野倉 先日の全米プロゴルフ選手権で優勝したスコッティ・シェフラーも使っていて話題になってましたね。他には、アダム・スコットとかですか?
T島 ダスティン・ジョンソンやビクトル・ホブランもだね。ウッドは3Wと7Wという選手が増えています。まあ、米ツアーはユーティリティを入れる選手が少ないというのもありますけどね。
野倉 そうですね。3Wと5Wという選手が多かったのに、今は3Wと7Wなんですね。300ヤードをキャリーで打ってくる選手たちが7Wを使うというのが面白いですね。
T島 そうなんだよ。トレンドとしてはカチャカチャしたりして、5Wと7Wの間のロフトにする選手が多いらしい。ラフからでも硬いグリーンに止められるとか、ライが悪いくても安定して打てるというのをメリットに感じているようです。

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野倉 今どきのボールは、高ヘッドスピード領域でのスピンを抑えて飛ばして、低ヘッドスピード領域では、スピンを増やしているという構造も関係ありそうですよね?
T島 そうですね。ドライバーを低スピンで打ちたいという分、フェアウェイウッドのスピンが不足するのかもしれない。彼らが戦っているグリーンはパンパンに硬いらしいから。
野倉 そういえば、ZOZOチャンピオンシップの後に習志野カントリークラブでラウンドさせてもらったんですけど、ビックリするぐらいグリーンが硬かったです。
T島 そうだろうね。にしても、ドライバーでキャリー200ヤード飛べばうれしいアマチュアが7Wを使わなくてどうするんだ! って思うんですよ。
野倉 それはT島さんのことですか?
T島 そうよ。俺はかならず7Wを入れます。ユーティリティよりもボールが上がるし、ミスに強いから楽なのですよ。今年になってから使い始めたフライハイト THE-G Ti FAIRWAY WOOD TRIANGLEの7Wが大活躍中です。
野倉 でも、7Wはちょっと……って抵抗を感じている人は少なくないですよね。フェアウェイウッドは難しいというイメージがあるというのがひとつと、7Wはシニアやレディース向けというイメージがあるんじゃないかと思います。
T島 えええ!! スコッティ・シェフラーが使っているんだよ? ドライバーのキャリーが300ヤードを楽々超えるんだよ。まあでも、そういうイメージがあるのは事実ですね。

T島 7Wを勧めたい理由のひとつは、一般的にアマチュアに使われるであろうフェアウェイウッドの番手の中で一番打ちやすいからです。9W、11Wも市販されているけど、流石にそこまで入れるのは一般的じゃないですからね。
野倉 “打ちやすい”とか“やさしい”の定義は、ナイスショットとミスショットの差が少ないクラブって、T島さんは言っていますよね。7Wはたしかに距離も稼げる番手だし、ミスにも強いので打ちやすいクラブと言えますね。
T島 3Wのほうが飛びますけど、ミスした時の距離の落ち具合が大きいですよね。でも、7Wはミスしても、そこまで距離が落ちない。それから、7Wに抵抗のある人に知ってもらいたいのが、今どきの7Wは昔流行った頃より劇的にやさしくなっている! ということです。
野倉 昔流行ったのは何年ぐらい前ですか?
T島 30年前ぐらいかな? キャロウェイの初代スチールヘッドとかが流行ったのです。
野倉 思い切り昔ですね(笑) ところで、この連載ではロフト角の大きいユーティリティの使用を推奨しているじゃないですか?
T島 はいはい。初心者から100切りを目指す人にとって一番安定して距離を稼げると思うからです。ですが、そのレベルからレベルアップするには7Wを打てることが重要となってくるのですよ。
野倉 7Wが、フェアウェイウッドが得意になる道筋を示してくれるとか?
T島 そうそう。そのためにフィッターの野倉くんとしては、どういう7Wを勧めたいですか?
野倉 そうですね、フェアウェイウッド得意になるための第一歩は、自分に合ったシャフトを見つけることだと思うんです。特に地面から打つフェアウェイウッド、ユーティリティもなんですけど、シャフト選びが重要かと思います。

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7Wが上手になると3Wも打てるようになる!
T島 特に7Wとかになると、純正シャフト軽すぎ問題がわかりやすく発生しますからねぇ。少し重くしたいですよな。
野倉 そうなんです。ピンは標準(純正)シャフトの選択肢が多いですが、他のメーカーは、ビックリするぐらい少ないんです。できれば重さは60gや70g、場合によっては80gぐらいのシャフトのほうが当てやすいというか、安定して打ちやすいんですけどね。
T島 パーツメーカーだとヘッドだけで買えるから、シャフトは選び放題ですよ。だから、結果的にお得になることもありますよね。
野倉 そんなわけで、T島さんはパーツメーカーのフェアウェイとユーティリティを使っているんですね。
T島 そうそう。カスタマイズもしやすいし、米ツアーの選手みたいに7Wを6W相当に調整できてしまったりもします。
野倉 パーツメーカーに、7Wのヘッドの中からロフト角が少ない個体をオーダーすれば良いんですものね!
T島 T島的には、7Wを得意になってもらって、5Wへステップアップ。そして3Wにたどり着いてもらいたいわけですよ。
野倉 ということで、今回は7Wはかっこ悪くない! 7Wはフェアウェイウッド上手になるための入門的クラブとして最適! そして、パーツメーカーの7Wだとコスパ良く最適な7Wを作りやすく、フィッティングなら大蔵ゴルフスタジオで! ということですね。
T島 そう! 7Wはホントに武器になるクラブです。ということで、7Wを得意になってください! 練習も必要ですけど。

T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
大蔵ゴルフスタジオ
上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
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