スイングは身体の「回転運動ではない」

ゴルフリサーチャーTASK【世界のゴルフスイング事情】vol.8

2020/11/03 ゴルフトゥデイ 編集部



国内外で収集したゴルフスイングに関する最先端情報を「Jacobs3D」アンバサダー、ゴルフリサーチャー「タスク」が独自の視点と考察を交えてお届けします!

GOLF TODAY本誌 No.581/138〜139ページより

2020年の全米プロの覇者、コリン・モリカワ。圧倒的なパワーゴルフ時代でも「ゴルフは飛距離だけではない」というテーゼを突きつけたその姿に、溜飲を下げた方は多かったのではないでしょうか。

この優勝で世界ランキング5位に浮上したモリカワ選手の今年9月時点でのスタッツを参照すると、ドライバーディスタンスは297.3ヤードで97位、一昨年より約7ヤード伸ばしているものの、ショートヒッターであることに変わりはありません。

アプローチ・パットが秀逸だという見解を耳にしますが、実際は今年のストローク・ゲインド(以下SG)・パッティングは128位とむしろ足を引っ張っています。モリカワ選手が秀でているのはSGアプローチ・トゥ・ザ・グリーンの2位、つまりロングの3打目、ミドルの2打目のような「グリーンを刺す」、ミドルアイアンのショット精度です。これは往年のタイガーウッズの強さと一致します。そもそもSGのコンセプトは、タイガーの強さを分析するために開発されたのです。タイガーは当時圧倒的な飛距離を誇っていましたが、実際にはドライバーを曲げまくるため、必ずしもドライバーは彼にとって圧倒的に貢献するショットではなかった。実は、曲げた先の次打で放つグリーンを刺すミドルアイアンの貢献度こそが、他のプレーヤーを寄せ付けないものだったのです。