上手く打ったときに“結果”が出ているスペックがあった

前回はドライバーのヘッド&シャフトの組み合わせについて述べましたが、今回は上手く打ったときの飛距離を伸ばすにはどうしたらいいか? というお話をしましょう。「ドライバーをもっと飛ばしたい」とは、ゴルファーにとって一番の思いじゃないでしょうか。
そう考えたときに、ボクがフィッティングをしている中で、一般アマチュアも含めて結果が出ているスペックというのは、使うプレーヤーの適正値よりもちょっと軽めで、ちょっと軟らかめで、振れる範囲で長さをしっかり出したドライバーが飛びます。
ただそれは、あくまでも自分の基準や適正値に対して「少しアンダースペック気味がいい」ということを覚えておきましょう。

競技レベルでも“アンダー気味”が支持されつつある

全日本クラスのトップアマチュア競技に出るようなレベルの選手たちが40グラム台のシャフトをけっこう愛用していたり、シニアのプロでも意外と50グラム台が中心になっていたり。それって全部、その人の適正値よりも“ちょいアンダー(スペック)”なんですよね。誰にとっても40グラム台が良いということではなくて、自分の適正値よりもちょっと軽いというところがキーワードです。
ドラコン競技でもスゴく軟らかいシャフトを好んで使う選手たちもいっぱいいるし、PGAツアーの選手たちでも軟らかいシャフトを使って話題になったりしているように“上手く打ったときのパフォーマンス”は高くなります。
半面では、打点がバラついてミート率が悪い人とかには、逆に硬いシャフトのほうが当たりやすくなるでしょう。その辺りの見極めは必要になります。

ヘッドとシャフトが進化して、スペックの概念が変わってきた

「ミート率」を取るか「ベストパフォーマンス」を取るか、というところ。自分のパフォーマンスに対して“プラスα”をクラブに求めるなら、スペックは“ちょいアンダー”がキーワードになります。
その“ちょいアンダー”で良くなった背景っていうのは、ヘッドは打点ミスの寛容性が高くなっていること、軽量シャフトのクオリティが上がり種類が増えていること。ある程度はHSが速い人でも対応できるように、素材も設計も工夫されたシャフトが増えています。ヘッドとシャフトの両方が進化したことによって、そういうことが起こりました。
クラブを買い替えるときに自分が好きなスペックにしている限り、平均飛距離は伸びるかもしれませんが、ベストパフォーマンスはそんなに変わらないでしょう。なぜなら、急にHSが上がるわけではないし、ルールがある以上はボール初速がいきなり上がることも少ないので。今よりもっと飛ばしたければ“ちょいアンダー”のスペックにチャレンジする価値はあるのではないでしょうか。

鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。