ベン・ホーガンがトップでの「カッピング」を続けた理由
アイアンが際立つ!強いスイングの作り方[第12回]
左手グリップがスクエアに近づいても、トップで甲側に「カッピング」したホーガン。現代では逆の動き「掌屈」が注目されているが、この違いはどこから生じているのか。フェースコントロールを軸に考えてみよう。
GOLF TODAY本誌 No.587 73〜77ページより
本来、スナップ動作はフェースターンが少なくなる、と森プロ。
「最近話題の〝シャローイング〟は、まさにホーガン流の動きですが、フェースを開かず、プレーンに対してスクエアに近い状態を長くキープして振るのがポイントの1つです。
そのため、左手を手のヒラ側に折る〝掌屈〟とセットで語られることが多いようですが、これは絶対条件ではありません。大事なのは左手ではなく、右手の〝背屈〟。つまりヒンジングとコッキングを合わせたスナップ動作です。
スナップ動作なら、フェース面はインパクトエリアでほぼボールに向いたままになります。逆に、それがつかまりすぎのフックのミスを誘発しやすい」(森)
だからホーガンは、あえて左手の〝カッピング〟でフェースを開いたのだという。
「トップで開き切れば、スナップで強打しても大丈夫です」(森)