ベン・ホーガン ゴルフスイングにおける不変のベースとアレンジ要素の分け方
アイアンが際立つ!強いスイングの作り方[第14回]
スイングは、体調や年齢で日々変化するもの。大事なのは作り上げた基本動作は変えずに、アレンジ要素をどう取り込むか、と森プロ。ホーガンの場合は交通事故の重傷前後で、その考え方や方法が明確になっているという。
GOLF TODAY本誌 No.590 99〜103ページより
ホーガンのスイング作りで学ぶべき点は、テクニックやメソッドだけではなく、その目的意識にもある、と森プロは言う。
「スイング作りでは、まず球に当てたい。次に真っすぐ、遠くに飛ばしたい。こういう気持ちで練習を重ねていくはずです。
ところが、スコアを気にするようになると、曲げたくない、加減したい気持ちが生まれ、何かしら動きにブレーキをかけるようになることがあります。すると、逆に曲がりやすくなったり、身体を痛めてスイングが壊れていきます。
ホーガンはフックに悩んでも強打、つまり〝打面〟を強く走らせて叩く動きは変えませんでした。実際、しっかり強く振る、ヘッドを走らせるほうが、ヘッド軌道や身体の動きが安定しやすく、反復性も高まります。
このベースを貫いたことで、交通事故の重傷からも早く復活できたのだと思います」(森)