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あなたの14本はスコアを出せるセッティングですか?【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2025/07/20 ゴルフサプリ編集部

クラブセッティングは14本以内なら自分の好きな組み合わせでいい。苦手な場面に合わせるならこんな方法も……。

前回、クラブセッティングをするうえで、何かに特化したモデルを入れるのも良いということをお話いたしました。
それはどういうものなのかを、具体的に、述べさせていただきます。

1.バンカー専用ウェッジ

アマチュアの方のかなりの方が不得意とする、バンカー。
バンカーの難しさは、一言で表すと、地面の柔らかさです。クラブヘッドが地面に潜りやすく、上手くコンタクトできないことから脱出できない人が多いです。

よく、バンカーはダフればいいんだから簡単でしょ? という方もいらっしゃいますが、なぜ、ダフった方が楽なのか? までは理解していない人が多いです。

基本的には、地面にあるボールですから、ボールだけきちんとコンタクトして打てばいいわけで、わざわざ、ダフってまで脱出をさせる必要があるというのは、それなりに理由があるからと考えてみてはいかがでしょうか?

これが、冒頭に申し上げました、「バンカーは地面が柔らかいから難しい」につながります。
つまり、フェアウエイからのショットの様に、ボールに直接コンタクトして、コントロールしようとすると、うまくいった時と、いかなかったときの差が大きいのが、バンカーです。

地面が柔らかいので、少しでもボールコンタクトをミスって、クラブヘッドがボールの手前に入ってしまうと、たちまち、ボールに力の伝わらない、大ミスにつながります。
ということであれば、最初からボールの手前にヘッドを入れて行って、そのミスの幅を最小限にしよう、というのがエクスプロージョンの本来の意味合いです。

このように、通常のライコンディションの時と、大きくやることが変わるのがグリーンサイドバンカーからの脱出というシチュエーションですから、それに特化したクラブをセッティングすることはよりゴルフをシンプルに考えられるようになると思っています。

では、バンカー脱出に特化したモデルとはどんなものか? というころになりますね!それは、いわゆる、一般的に言われている、バウンス効果の大きいモデルということになります。
かつ、そのバウンス効果を効率的に発揮しやすいクラブスペックということになるでしょう。バウンスは角度で示すことが多いので、大きめの角度の物が適しているといっても言い過ぎではありません。まずは、そういったものを選びましょう。

その上で、次に、バウンス効果を効率的に発揮するとは? となりますが、これは、単純に言えば、ボールの手前にクラブヘッドを打ち込みやすくするものとなります。

バンカーが苦手なら専用ウェッジを入れればいい。

ダフりやすいクラブってどんなもの?

ここで、皆さん、逆に考えてみましょう。
ダフりやすいクラブってどんなものですか?

ドライバーなどで想像してみてください。クラブが長かったり、ヘッドが重かったり、シャフトが柔らかいと、ボールに届く前にヘッドが落ちてしまい、その結果、ダフるということが起きますよね?

これを、サンドウェッジのスペックにすればよいわけです!
ですが、長さは、長くすることによる他のデメリットが大きすぎるので止めましょう。
他の要素の、ヘッドが重い、シャフトが柔らかいものにしてはいかがでしょう?それにより、ボールの手前を打ちやすくなります。

さて、このウェッジは、では、バンカー以外で使うとどうなるか?
となりますが、ダフリやすくしていますので、フェアウェイなどでは、使いにくくなることでしょう。

バウンスもある程度は大きいものの方がフェアウェイでも良い結果になりやすいですが、硬いところなどでは、難しく感じてしまうかもしれません。

なので、ここまで挙げさせていただいたスペックは、バンカー専用となることをご理解ただけると嬉しいです。
これさえあれば、バンカー脱出は怖くない!そういった1本をセッティングに入れておくことをご提案いたします。

硬いバンカーはどうすればよいのか? というご質問あると思います。これは、上記しましたように、バンカーは地面が柔らかいからダフらせて脱出させるというものですから、硬いのであれば、その必要がなくなると考えていただければと思います。
つまり、クラブが潜っていかないような地面のコンディションでは通常のコンディションと同等と考えていただき、バンカーだと思わずに打っていくのが良いでしょう。ただし、すくい打ちは厳禁です。

2.ティショット専用UT

続いて、苦手なクラブの代表候補はドライバーでしょうか。かなりの方がティショットで失敗をして、スコアを崩すということをお聞きします。OBをした瞬間に、パー4はパー6になってしまうわけですから、挽回のしようがないとも言えますね!
そうならないために、ティショットで活用できる、フェアウェイをとらえやすい、もしくはセカンドショットを確実に打てるところに運ぶことのできるクラブを入れておくことをオススメいたします。
それが、ティショット専用のユーティリティクラブです。ロフトで言えば17度~19度くらいが良いと思います。
これらは、ヘッドスピードがないと、フェアウェイなどからは球が上がりにくいロフト角かもしれませんが、ティアップして打てば、そこそこ上がりますし、初期条件、いわゆる、打ち出し角とバックスピンの関係も、ドライバーの様に、高打ち出し低スピンになりやすいです。
つまり、まあまあ飛ぶクラブになりやすいです

なぜ、それがスプーンやクリークのようなフェアウェイウッドではないのか? というと、スプーンやクリークは置きに行くショットを打つクラブとしては、長すぎる、と考えています。
そうなると、ドライバーよりは確率は少し良くなるかもしれませんが、結局はドライバーと同様のミスが出やすく、OBの頻度が少し減るくらいというものになりやすいです。

それでは、刻んで言った意味が全くありませんので、それであれば、思い切って刻んで、でも、それなりに距離も稼げるものにするのはいかがでしょうか?

それが、ユーティリティとなるわけです。
ユーティリティは長くても、ロングアイアンの少し長いものです。かつ、ティアップしてちょうど位の高さになるものですから、上がりすぎることはまれでしょう。
手堅いショット、フェアウェイの幅に打っていくためには、低い球の方が安全です。
そういった条件を加味していくと、ロフトの立ったユーティリティクラブになりやすいというのをご理解いただけますでしょうか?

ただし、こちらも、汎用性は低いです。
球は上がりにくいですし、グリーンを狙っていくと止まらない可能性が高いです。ですので、ドライバーが不調の時や、両サイドハザードなどで狭いホールのティショット用に入れてみてはいかがでしょう?

ティショット専用のUTの条件は?

では、そのユーティリティはどういったものが良いのか? となりますね。長さは、こちらもこれまでと同様に、自身の一番振りやすい長さにしましょう。ある程度の飛距離が欲しい場面ではありますが、飛ばしに行って、曲がってしまっては本末転倒。しっかりと振り切れる長さにしましょう。

シャフトは、ある程度重めが良いでしょう。これも同様に飛距離重視ではなく、置きに行くためのクラブですから、振り回せるクラブではなく、コントロールしやすい重さを目指しましょう。おそらく、シャフトもやや硬めがいいでしょう。

球を上げる必要がないですし、かつ、上がりすぎない方が良いですから、硬めのシャフトをオススメめいたします

ユーティリティをティショット専用に使ってみる。

もう1本入れておくべきクラブは…

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