スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.33

2021/10/28 ゴルフサプリ編集部



ポジティブ思考とネガティブ思考では何が違うのか。ポジティブは「積極的」で、ネガティブは「消極的」と単純に考えるだけでは、マネジメント面でもメンタル面でも失敗してしまうケースがよくある。ポジティブ思考の本当の意味を理解することも大切だ。

ゴルフトゥデイ本誌593号/90〜91ページより

グリーンのすぐ手前に大きな池が広がっていて、運が悪いことにピンの位置が手前側。ピンまでの距離は150ヤード。池の縁までは135ヤードです。こうした場面で、自分の7番アイアンの距離が145ヤードとして、「グリーンまで届くし、ピンまでぴったりの距離かな」と思って打ったショットが手前の池にポチャーンとやってしまうことがよくありませんか?

手応えは良かったのに「アレ、どうしてだろう?」と思った人は、自分の飛距離を過信しているといえます。90切りを目指す人に案外多く見られますが、「自分はこれだけ飛ぶから大丈夫だろう」という思い込みは危険です。

自分の飛距離はキャリーで考えないといけません。ボールが最終的に止まった場所までの、キャリーとランのトータルではないのです。飛んだ、飛ばなかったと一喜一憂している人をよく見ますけど、グリーンの硬さでランが多く出たり、あまりコロがらなかったりするだけの話。その点、プロやシングルゴルファーたちはキャリー重視でゲームプランをしっかりと組み立てています。

この場面では最低でも、140ヤードのキャリーが必要です。7番ではギリギリだとしたら、当たりが薄いと池ポチャですから、一番手大きい6番を持って8割くらいの力感でスイングするのがベスト。気持ちに余裕が出るからグッドショットが打ちやすいし、ピン奥10ヤードくらいで止まってくれる確率が高いのです。

池越えでピンが手前のときは、ピンまで150ヤードなら160ヤード飛んでもいいと割り切ることも大事。絶対に池に入れないことが大前提ですから、ピンの近くに落とそうなんて考えないことです。ボールがグリーン上で止まってくれれば、ピンをオーバーしてもミスではないのです。また普段の練習でもアイアンショットの自分のキャリーを正確に把握しておきましょう。