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スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.33
ポジティブ思考とネガティブ思考では何が違うのか。ポジティブは「積極的」で、ネガティブは「消極的」と単純に考えるだけでは、マネジメント面でもメンタル面でも失敗してしまうケースがよくある。ポジティブ思考の本当の意味を理解することも大切だ。
ゴルフトゥデイ本誌593号/90〜91ページより
【マネジメント編】池越えでピンが手前のときはピンの奥に打ちましょう!
自分の本当の飛距離を知るチャンスにもなる
グリーンのすぐ手前に大きな池が広がっていて、運が悪いことにピンの位置が手前側。ピンまでの距離は150ヤード。池の縁までは135ヤードです。こうした場面で、自分の7番アイアンの距離が145ヤードとして、「グリーンまで届くし、ピンまでぴったりの距離かな」と思って打ったショットが手前の池にポチャーンとやってしまうことがよくありませんか?
手応えは良かったのに「アレ、どうしてだろう?」と思った人は、自分の飛距離を過信しているといえます。90切りを目指す人に案外多く見られますが、「自分はこれだけ飛ぶから大丈夫だろう」という思い込みは危険です。
自分の飛距離はキャリーで考えないといけません。ボールが最終的に止まった場所までの、キャリーとランのトータルではないのです。飛んだ、飛ばなかったと一喜一憂している人をよく見ますけど、グリーンの硬さでランが多く出たり、あまりコロがらなかったりするだけの話。その点、プロやシングルゴルファーたちはキャリー重視でゲームプランをしっかりと組み立てています。
この場面では最低でも、140ヤードのキャリーが必要です。7番ではギリギリだとしたら、当たりが薄いと池ポチャですから、一番手大きい6番を持って8割くらいの力感でスイングするのがベスト。気持ちに余裕が出るからグッドショットが打ちやすいし、ピン奥10ヤードくらいで止まってくれる確率が高いのです。
池越えでピンが手前のときは、ピンまで150ヤードなら160ヤード飛んでもいいと割り切ることも大事。絶対に池に入れないことが大前提ですから、ピンの近くに落とそうなんて考えないことです。ボールがグリーン上で止まってくれれば、ピンをオーバーしてもミスではないのです。また普段の練習でもアイアンショットの自分のキャリーを正確に把握しておきましょう。
ピンが手前の池越えショットはピン奥10ヤードにいっても ミスではない
仲良しの片岡大育プロと久々にラウンド(笑)。
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.32
「ゴルフの上手い人はメンタルが強い」とよくいうが、プレッシャーに負けないように頑張ってプレーしているわけではない。実...
伊能恵子
(いのう・けいこ)
千葉県出身。男女ツアープロをサポートするプロキャディの第一人者。現在は主に片岡大育のキャディをつとめる一方、リンパセラピストとしても活躍中。
【メンタル編】Q.「ポジティブ思考というけれど、どんな思考かよくわかりません」
「やること」に意識を向けて心の準備をしておく
どんな思考がポジティブというのかというと、ちょっと説明が難しい面がありますが、私の解釈としては「自分がやるべきことに意識を向ける」ことがポジティブ思考だと思います。今これをやっておけば、きっと良い結果につながるはずだという考え方です。言ってみれば実行目標です。
「**しない」という思考で考えると逆効果となるパターンが多くて、たとえば「顔を上げないぞ」と思うと、顔を上げないことばかりに意識がいって、動きがぎこちなくなりやすい。そうではなくて、「顔をこういう風に回そう」という具合に「やること」に意識を向けてはどうでしょうか。インパクトで上体が起きてはダメ。それなら前傾角度が変わらないように、お腹に力をためておこうなどと、やることに目を向けるのです。
意識の変換というか、頭の切り替えです。結果を先に考えるのではなくて、今どういう考え方をすれば未来が良くなるか。どんなとらえ方をすれば良い結果に結びつくか、という思考です。明日のラウンドで雨が降る可能性があるとしましょう。雨のラウンドを想定して雨具を用意したり、クラブのセッティングを見直したりしておくと、当日に慌てなくて済みます。
「いや、自分は晴れ男だから大丈夫さ」なんてタカを括って何の準備もしないのでは、雨で悪戦苦闘してスコアメイクどころではありません。
右サイドがOBのホールなら、球が右に飛んでしまったことを想定して対策を練る。今どうすれば結果を良い方向に導けるかを考える。本当の意味でポジティブな人たちは右OBから目をそむけないで、左のあそこを狙おうなどとOBに絶対打たないための作戦を立てます。
球が右に飛ぶことを想定もせずに、「あまり曲がらないから大丈夫!」と安易に考えてフェアウェイの真ん中を狙って打つのは積極果敢な攻めに見えても、何の対策もしていないだけです。
A.「未来を想定し、対策を練っておくのが本当のポジティブ思考です!」
北野正之
(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。
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