杉澤伸章キャディが語る「ZOZOチャンピオンシップ」最終日の展望「ハイスコア合戦になる」
日本で開催されているPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」最終日。2位と1打差で単独トップの松山英樹が優勝するにはどこがポイントになるのか?最終日の展望を、かつて丸山茂樹の専属キャディとしてPGAツアー勝利に貢献した杉澤伸章キャディに聞いた。
―最終日のポイントになるのは?
「これまでの3日間と違うのは風です。3日目までは毎日、北西の風でしたが、最終日は東からの風になる。だから、少し各ホールの攻め方が違ってくると思います。また3日目もそうでしたが、風が強くなったり、弱くなったり、急に風がなくなったり、1日の中でも風の強さが変わりやすい。風の変化を見極めることも大切です」
―特に風の影響が大きいホールは?
「完全なアゲインストになるのが14番のパー5。元々、バーディがとりやすいパー5ではなかったのですが、最終日は逆風で距離が出ないことで、さらに難易度が上がると思います。もう1つカギになるのが最後の18番。左ドッグの18番は左から風が吹くと、風とケンカさせる打球が必要になります。18番は風がなくてもティショットが難しいホールですが、左からの風が吹くとさらに厄介です」
―そうなると優勝争いは?
「単独トップの松山選手を追いかけてくるのは欧州勢だと思います。3位タイのマット・ウォレスや6位タイのトミー・フリートウッドは欧州ツアー出身なので、世界中の色んな国で戦ってきた経験があります。しかも、2人ともイングランド出身なので風に対応するのは上手いです」
―優勝争いはどんな展開になる?
「PGAツアーでは最終日はスコアを伸ばせる位置にカップを切ることが多いので、おそらく沢山バーディが出てハイスコアを出す選手が続出すると思います。ただし、松山英樹選手がハイスコアを出す可能性も非常に高いです。松山選手が4つ以上、スコアを伸ばしたら他の選手が追いつくのは難しい。14アンダーというのは1つの目安だと思います。もちろん優勝の大本命は松山英樹選手です」
最終日は10時50分の最終組でスタートする松山英樹。このまま1打差を逃げ切って、PGAツアー7勝目を勝ち取れるか!?