スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.36

2022/02/01 ゴルフトゥデイ 編集部



ゴルフは欲との闘いでもある。どのホールでも「パーを取ろう!」と頑張るのもいいが、つねにプレッシャーと背中合わせのプレーではすぐに息切れしてしまう。今回はパー3ホールの上手な攻め方の思考を学び、パーセーブの回数を増やせるようになろう。

ゴルフトゥデイ本誌596号/106〜107ページより

ショットミスの少ないプロやシングルゴルファーはパー5ホールでバーディやパーが取りやすいけれど、90切りを目指すゴルファーにとってはパー3ホールのほうがパーセーブしやすいでしょう。パー5やパー4ではショットをうまくつなぐ必要がありますが、パー3でしたらティショットさえ成功すればパーが取れるチャンスです。

ではティショットでどんなことに注意すればいいかというと、どこに打てばパーが取れるかよりも、どこに運んでおけば確実にボギー以内で上がれるかを考えましょう。ピンがどこに立っていようとグリーンの真ん中を狙って打つのがベストとよくいいますよね。グリーンの中央付近に乗れば2パット以内でホールアウトできる公算が高いからです。でも、それはティショットが大成功した場合の話であって、ミスもある程度予測した上でターゲットを決めるほうが絶対いいと思います。

ティショットをバンカーに入れてしまったとしても、そこからピンが比較的遠ければグリーンの面が広く使えるからOKの範囲内。でもピンが近いバンカーは難しいから避けるべきです。バンカーショットの技術にもよりますが、ピンの位置次第で入れてもいいバンカーと入れてはいけないバンカーに分かれるのです。同じことはアプローチショットにも当てはまります。

そのホールのシチュエーションを見て、パーを取りにいくならどんなリスクを背負わないといけないのか。ティショットでプレッシャーを感じるようなら、どうやってボギーで上がるか。そんな思考で攻略プランを練ってみるとティショットの重圧から解放されて、ミスの少ないプレー運びができます。パーを取りにいくと案外大叩きしやすいけれど、最初からボギー狙いでいけば結果的にパーセーブのチャンスが向こうからやってくるものなのですよ。