新しいヨネックスのEZONE GT ドライバーはゴルファーに未来を見せる!

450ccと425ccの2本のドライバーをコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証

2022/01/28 ゴルフサプリ編集部



ヨネックスのEZONE GT ドライバー

ヨネックスのテクノロジーの結晶である『EZON GT』ブランドの新しい2本のドライバーは、どんなゴルファーのために開発されたのか? コースに持ち込んで打ってみてわかったことをレポートする。

撮影/篠原嗣典

ヨネックスは、2022年3月11日に新しい『EZONE GT』シリーズのクラブを発売する。
ドライバーは『EZONE GT 450 ドライバー』と『EZONE GT 425 ドライバー』の2本がラインアップ。

“「ぶ厚いインパクト」で、飛球線に押し込む強さ。”というコピーだ。

『EZONE GT』というブランドを知らないゴルファーのほうが多いかもしれないが、ヨネックスの最先端のテクノロジーをわかりやすく全力投入したクラブを市場投入していることで、一部のゴルフギアファンに評価されているブラインドである。

わかりやすくと書いたのは、見た目でわかるような親切な工夫を施して、近未来的な雰囲気を醸し出しいているからだ。

新しい『EZONE GT ドライバー』を見ても、フェースのデザインは、はみ出るほどのプリント部分が目立つが、よく見ると、普通であれば横方向に入っているミーリングが縦方向に入っていて、ボールの曲がりを抑えている。
また、プリント部分もボールの大きさから逆算されていて、構えてみると芯に当てやすくゴルファーを誘導するように出来ているのだ。

今回注目すべきテクノロジーは、「新ヘッド構造サイドウォール」である。
ヘッドの外周部分を肉厚加重帯にすることで、今までの縦にヘッドのたわみを適切化させる発想のテクノロジーではなく、外枠で横からたわみを最適化するという発想にしたのだ。それだけで十分に面白いし、興味深い。
そこに重量を配置すれば、慣性モーメントが大きくなり、ミスヒットにも強くなることも推測できる。

そもそも、ヨネックスはテニスやバドミントンのラケット開発で、カーボンや金属の特性を知り尽くして、世界をリードしているのである。その基礎的なテクノロジーが、ゴルフでも活かされると考えれば、注目しないほうがおかしな話なのだ。

もちろん、新しいテクノロジーの中には、机上の理論になってしまって、現場でその機能を発揮できないケースも少なくないことも承知している。
だからこそ、コースでラウンドして検証するわけである。

まずは、『EZONE GT 450 ドライバー』(ロフト9度、純正シャフトSフレックス)を打ってみた。

構えてみると、大きいヘッドだとわかる癖がない良いフォルムに安心感がある。スッと方向が出せて、構えやすい。素振りをしてみると、シャフトも変な挙動はせずに、振りやすい。
特別なことは考えずに、ナチュラルに打った。

中弾道。ストレート。やや棒球系。飛距離は230ヤード。
文句がないボールが出た。飛距離も、ヘッドスピード40m/sとしては、最高に近い結果だ。

面白かったのは、打音がきれいで、弾き感があるのに、打ち応えが独特なことだ。
ボールがフェースと接している時間が長く感じた。昔のパーシモンのクラブを打っているときのような感じだった。

ラウンドを通して、最も飛んだホールでは250ヤード。
この飛距離は驚異的で、自分でも驚いた。

個人的に、良かったのは、とにかく、狙い通りにしか飛ばないことだった。
ドライバーを使った全てのホールで、狙って芯を外した打ったホールも含めて、ほぼストレートなボールで、狙った方向に飛んでいったのだ。当然だが、ラウンドをしたスコアもすこぶる良かった。

新しいテクノロジーのサイドウォールは、強烈に機能していると感じた。
また、新しい専用シャフトも飛距離と方向性に影響していた。
『EZONE GT 450 ドライバー』は、ある程度ドライバーが打てるゴルファー全てにオススメしたい。

癖がなく、余計なことをしないので、腕前が剥き出しになる傾向があると思うが、方向性能と飛距離性能は無視するのがもったいないレベルである。