新クラブの発表が続いている昨今、T島氏が個人的によくできていると思ったのはピンのi525アイアンだという。その理由とは！？さらには飛び系アイアンについて大蔵ゴルフスタジオのフィッターの金子氏にゴルフライターのT島氏が切り込みます。

写真提供／大蔵ゴルフスタジオ

（金子）T島さんのSNSを覗いていると、新製品発表会に凄く行っていますけど、面白いクラブはありました？

（T島）やっぱり注目はテーラーメイドとキャロウェイだけど、個人的によくできているな！と思ったのはピンのi525アイアンかな。

（金子）おお！流石ピン好き！

（T島）ピン好き！と言われることが多いなぁ。そうでもないですけど。

（金子）でもよく買っていますよね。

（T島）でもアイアンは意外と買っていません。G25買ってから、その後はG425なので。

（金子）いやいや買っているほうです。

（T島）もはや感覚がズレています（笑）

（金子）i525アイアン、どこが良かったですか？

（T島）i500アイアンの後継モデル。メーカーさんの謳い文句が「操れる、飛び系。ちょいブレード」なんです。中空ヘッドなんだけど、ブレードアイアンにも見えます。カッコいいです。

（金子）飛び系ということは、ロフトが立っているんですね。7番で29度か！今時のアイアンとしては、気持ち立っているぐらいですね。

（T島）そうだね。7番で25度、26度なんてのが出てくると29度でも、まあ普通か？って感じになるね。

（金子）慣れって怖いですね。7番で30度が普通と思えるようになりました。

（T島）飛び系アイアン、私も使ったことあるけど、あまりオススメじゃないんです。なぜでしょう？

（金子）うーん、ロフトが立ってると、下の番手で隙間を埋める番手が必要なのと、飛距離のバラツキが気になるとか？

（T島）えっ、完璧な正解。特にちゃんと当たった時とミスした時に飛距離がバラつくのが気になります。えっと“お前の打点がブレるからだよ！”というツッコミは“なし”でお願いします。

（金子）飛ぶことを前提に打ってると短かった時に痛い目を見ますよね。特にいつもは7番で打っている距離を9番で狙っていると恐怖度が上がる。

（T島）池越えとかビビります。フェースが弾く素材を使っているアイアンって、縦の距離のコントロールが難しい。i525アイアンだけど、ロフトが立っているから飛距離が出るけど、コントロールショットしやすくて縦の距離が合うんだよ。

（金子）それは良いですね。私もフェースが弾く感じが苦手です。僕の使っているPXGのアイアンは、中空の中に樹脂を入れて弾く感じを見事に抑えていますから気に入ってます。

（T島）PXGの初代0311だっけ？アレは名器だね。

（金子）そうなんです。打感が気に入って手放せない。

（T島）アイアンって、フルショットで全部打てれば問題ないけど、距離をコントロールしたいじゃない？　飛び系アイアンってそれが難しい。なんだろうねフェースがたわんで弾きが良いんだけど、ボールが潰れないというか・・・

（金子）お客様でも、“飛ぶ”という評判で買ったけど“なんだか使いにくい”と言って、“リシャフトでなんとかならない？”という相談があります。

（T島）うーん、自分にあっていないシャフトなら、改善できるかもしれないけど、飛び系アイアンの縦距離のブレはなんともならないような・・・

（金子）そうなんです。パーツメーカーさんでも縦距離がブレにくい、距離をコントロールしやすいちょい飛び系アイアンがありますから、結局買い替えになりました。

（T島）そうだね。パーツメーカーさんで人気のアイアンって、そういうのが多いね。ロッディオさんのPCフォージドアイアンとか、PRGR　TUNE　05CBアイアン、RomaRo　Ray V-V2-アイアンとか

（金子）ズバリそれです。

（T島）やっぱりアイアンで飛ばしたいという気持ちはわかりますけど、アイアンは狙ったところに打てることが一番。コントロールショットが思ったとおりに打てる方が、何番でこんなに飛んだ！と言うよりもスコアメイクには重要だよね。i525アイアン、やっぱりフェースは弾く感じがあるけど、ちゃんとコントロールできる！これは嬉しいです。

（金子）これは私の超・私的な感想なんですが、ナショナルブランドの極端な飛び系アイアン、飛距離は魅力的です。でもパーツブランドにはi525みたいな飛距離も出て、コントロールできる魅力的なアイアンが沢山あります。飛距離が欲しくて飛び系アイアンを買ったけど、スコアメイクが難しい！なんて方はぜひご相談にお越しいただければと思います。

（T島）あとね、ピンの魅力は・・・・

（金子）これは長くなりそうですね、この辺で・・ご予約お待ちしています！

（T島）オイオイ！語らせてよ！！