ジャンボ尾崎が審査するセレクションに潜入取材!ジャンボが見る意外なポイントとは?
通算113勝を誇る日本ゴルフ界のレジェンド、ジャンボ尾崎。指導者としても笹生優花、原英莉花、西郷真央などトップ選手を育てた実績がある。今回は、そんなジャンボ尾崎が自ら審査する「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション supported by ISPS HANDA」に潜入取材。ジャンボ尾崎はジュニア選手のどこをチェックしているのか? 写真/相田克己 取材/野中真一
セレクション終了後におこなわれた取材でジャンボ尾崎はジュニア選手を審査する意外なポイントを語った。
―選手のどのようなところをチェックしていますか?
「ゴルフはコントロールゲームだからね。特に男子は飛ばそう、飛ばそうとする選手が多いけど、安定した球筋を打てるかどうかが一番大切。ボールをコントロールできているかどうか。もちろん、スポーツ選手だから運動能力も必要だし、足(下半身)かどうかはみているよ」
―今年の参加者はどうでしたか?
「男子は3、4名くらい有望そうなのがいたけど、女子はちょっとパワー不足。今は女子のレベルがものすごい上がっていて、そもそもジュニア選手の数が多い。昔は230ヤードで良かったけど、今は250ヤードは必要になってきている」
―ジュニア選手の練習にはどういうものが必要?
「素振りが足りない。もっと素振りをしないと。今は早く上手くさせたい、結果を出したいから、すぐにボールを打ち始めちゃうけど、もっと素振りさせた方が体力がつくし、良いスイングになる。それに関しては親御さんの影響は大きいと思うよ」
―プロとして成功する選手は何が違う?
「ゴルフは1つのことをいかに着実に努力をして進めていくかだから。目標設定できる能力が大事になってくる。今はすぐ『メジャーに勝ちたい』とかいう子がいるけど、それは目標じゃなくて願望だから。自分がクリアしないといけない、目の前のことを目標にして、それを1つずつ達成していって自信をつけていく。用意周到に準備できる子が上手くなる。あとは素質だけでなく教わり方もすごく大事。教わるのが上手い子というのは伸びる」
―最近の日本ゴルフ界は男子選手よりも女子選手の活躍が目立ちますが?
「女子の方が試合も多くて、モチベーションも高いから、世界は近いと思うよ。うちのアカデミーの子でも女子はよく練習する。俺が作った練習のマニュアルメニューも本当にその通りにやっているし、『まだ練習してたの?』っていうくらい練習している。男子はちょっと違う、サボっていて、叱ってやろうかと思うときもあるくらいだよ(笑)」