元世界No1のジェイソン・デイが使用するプリヂストン『TOUR B X』の性能とは!?
タイガーのショートゲームでのスピンのかかり具合に注目してプリヂストンのボールに興味
2022年春、ジェイソン・デイが『TOUR B X』を使用して優勝争いをし、復活かと話題になった。その背景を詳しく検証する。
ブリヂストンスポーツは、2022年3月2日に、ジェイソン・デイとボール使用契約を締結したと発表した。
ジェイソン・デイは、1987年生まれのオーストラリア人。PGAツアー12勝(海外メジャー1勝)の実力者。2015年は、全米プロに勝ち、世界ランキング1位にもなっている。
そして、ジェイソン・デイといえば、テーラーメイドの『スパイダー ツアー パター』の赤いヘッドを思い出すのではないだろうか。当初、『スパイダー ツアー パター』はデイ専用モデルのプロトタイプだったが、デイの活躍によって“入り出したら止まらないパッティングというイメージが世界中に広がり、大ヒットモデルとなった。
そんデイだが、重病の母親の看病で、一時期ツアーから遠ざかっていた。しかし、2022年から完全復帰し、この春先のトーナメントで優勝争いをして、改めて存在感の大きさを知らしめた矢先に、今回のボールの使用契約締結のニュースが報じられた。
「ジェイソン・デイが、新しい『TOUR B』シリーズのボールを試合で使っている」という噂は、優勝争いをしていたトーナメントの国際映像でも、何度かボールが映ったことで、噂から事実となっていた。
米国のメディアの取材によれば、デイはツアー復帰する際に、タイガーのショートゲームでのスピンのかかり具合から『TOUR B XS』に興味を持ったという。そして「実際に使用してみたら、何の不満もなく、快適なプレーができた」ことで、それを使用球にするつもりだったという。
だが、昨年、ブリヂストンのR&Dチームと協力して、ボールのフィッティングを何度もしてみたところ、新しい『TOUR B X』のほうが、デイには最適だということがわかり、それをエースボールにする決定をした、という経緯だったらしい。
NEW『TOUR B X』は、すでに2022年2月11日に発売されたが、一部店舗ではソールドアウトして、入荷待ちらしい。
使用してみれば、ツアープロでなくとも、希有な繊細さを持ち合わせた世界最高レベルの総合力を持ったツアーボールだと理解できるはずなので、バカ売れしていることは不思議ではない。
日本国内向けのリリースで、デイは以下のようにコメントしている。
「(前略)私のアグレッシブなプレーを支えてくれ、非常に大きなアドバンテージを得たと思っています」
ボールは、全てのストロークに関係する唯一のゴルフ用具だ。
自分にとって最適なボールを使うことは、それだけで大きなアドバンテージになるのである。