パットを真っすぐ転がす絶対条件「両手の親指はグリップの真上」
パットの上達こそ、スコアアップの近道!【人気コーチ・大西翔太のパットが驚くほど入るようになるレッスン!】名手・青木瀬令奈のパットテクニックも随時公開!
女子ツアーNo1のパットの名手で知られる青木瀬令奈の専属コーチをつとめる大西翔太コーチがパット上達のコツをレッスンする新シリーズ。第2回はパターのグリップの握り方について解説する。「パットに型ナシといいますが、これだけは守った方がいいという大事なポイントがあるんです」と大西コーチ。そのポイントとは!?
構成/三代 崇 写真/小林 司 協力/千葉カントリークラブ野田コース
球を狙った方向に打ち出しやすい握り方が自分にとってのベストなグリップ!
パットのグリップはプレーヤーによって異なるし、型にはめなくてもいい
トーナメントプレーヤーたちのパットのグリップを見てもわかるように、人それぞれ違います。「パットに型ナシ」と言われるように、こう握るのが正しいという決まりはないのです。パットは感性とかイメージに大きく左右されるので、両手を握りやすくてパターをスムーズに振れるグリップが一番です。
パットのグリップのいくつかの例を取り上げましょう。
順手グリップ
・順手グリップ
ショットと同じように右手を下にする握り方。右手小指を左手の人さし指に重ねるオーバーラッピングもあるが、左手の人さし指を右手の小指や薬指に重ねて握る逆オーバーラッピンググリップも多く見られる。
クロスハンドグリップ
・クロスハンドグリップ
左手と右手を反対にしてパターを持つ逆手グリップ。青木瀬令奈プロらパットの名手にもクロスハンドグリップに握るプレーヤーは多い。
合掌グリップ
・合掌グリップ
合唱するように両手を揃えるようなグリップ。両手を詰めて握るので両手の一体感を出しやすい。
セパレートグリップ
・セパレートグリップ
両手を離して握るスプリットハンドのスタイル。大きなストロークで振りたいロングパットに適している。
クロウグリップ
・クロウグリップ
「クロウ」とは鷹などの鋭いツメのことで、左右どちらの手をクロウ状に持つグリップ。
手のヒラをラインと平行にセットすることで方向を出しやすい。
中にはグリーンの速さやその日の調子によって握り方を変えるプレーヤーもいます。また普段の練習ではクロスハンドグリップに握り、試合では順手グリップで握る人もいるくらいですから、目的によって握り方を変えるのもいいと思います。
グリップの平らな面に親指を乗せて握ればストレートに振る感覚を出しやすい
グリップの握り方の代表例を5つ紹介しましたが、スタイルは全部違っていても共通点があることにお気づきでしょうか? それは親指をグリップの真上に乗せていることです。
一般的にパターのグリップはショット用のクラブのグリップとは異なり、特に直進性の高いマレット型パターはグリップが太くて真上が平らな面になっています。これは平らな面に親指を乗せやすくするためです。両手とも親指をグリップの真上に乗せるのが理想ですが、左右どちらかの手の親指を乗せるだけも構いません。
親指をグリップの真上に添えて握ることで面を感じやすく、パターをストレート感覚で振りやすくなります。つまり方向性を出しやすいということです。
パットはスコアメイクの一番の要です。自分でしっくりと握れていても、結果が伴わないようでは意味がありません。自分の感覚やイメージにフィットしていて、打ち出したい方向に打ち出しやすい握り方がベストなグリップです。つまりグリップの選び方の一番の基準は「出球の管理ができているかどうかどうか」に尽きるのです。
大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。