米国のゴルフ界で話題!マスターズ覇者・シェフラーが重視するロースピンと高弾道

レックス倉本のGOLFアメリカンな話”ちょっと聞いて〜や‼︎”/第21回

2022/04/14 ゴルフサプリ編集部 レックス倉本



2022年マスターズ、じっくりテレビ観戦しました。ディフェンディングチャンピオンの松山選手のプレーを注目したのはもちろんのことですが、タイガー・ウッズ選手があの事故以来の試合の出場を決断したことには驚きとワクワク感が湧き起こったこと、そして今年ノリノリのシェフラーとスミスの優勝争いと話題がたくさんのマスターズでかなり楽しみました。今回はマスターズでメジャー初優勝した絶好調のスコティ・シェフラー選手の強さの分析を改めてしてみようと思います。

シェフラーのスイングについて。まずいえることはシェフラーはなんといっても特徴的なのが感覚派プレーヤーであること。その感覚を大事にして築き上げてきたのが今のスイングなのですが、では彼はクラブを振る上で何を重点的に重視しているかというと、ロースピンとハイランチ(高弾道)なんです。

これは今のゴルフ界では皆が注目する点なのですが、シェフラーはどうやってそれらを実現しているかというと、左手首を掌屈(掌側に曲げる)させてバックスイングをし、インパクトでもそういう使い方をしてロースピンを作り出します。そして、ハイランチを生み出すために、見てわかるようにアップライトにクラブを振っています。そのためにはボールの近くに立ちアップライトに振る準備をして、肩の回転を究極に縦回転にしています。バックスイングでは手を肩の内側に入れて手もアップライトに上がるようにし、インパクトでは肩がすごくなで肩になって、首が長くなって、手の位置が低くなり、クラブはロフトが立って入ってそこから高いアングルの弾道を生み出しています。ロースピンでヘッドスピードも速いので高い弾道でボールも飛んでいます。

シェフラーはジュニアの頃から自分の感覚でこれらの要素を追求し続けた結果今のようなスイングをしているのだと思います。すごくアップライトなスイングで脚の動きがエルビス・プレスリーのような独特のスイングをしていて、一見理想的なスイングには見えませんが、私的には今の時代が求める最先端なスイングをしていると思います。