悔し泣きは自信の裏返し!? 全英女子惜敗の渋野日向子が手に入れたもの

AIG全英女子オープンで3位

2022/08/08 ゴルフサプリ編集部 小川淳子



AIG全英女子オープンで3位フィニッシュした渋野日向子

渋野日向子に笑顔が戻った。
女性会員受け入れを決定し、受け入れ始めてからわずか3年のミュアフィールド(スコットランド)で行われた歴史的な意味を持つAIG全英女子オープンで、アシュリー・ブハイ(南ア)とチョン・インジ(韓)相手に優勝争い。プレーオフには1ストローク届かなかったが、最後まであきらめずにプレーを続け、3位に入った渋野が得たものは、自信と今後のアスリート人生への覚悟だったのかもしれない。

「最近のゴルフの調子と、自分の考えていることとか全く違うことができた4日間でした」。あふれる悔しさと涙とともに、充実感も味わった渋野は、優勝争いをそう振り返った。

2019年の優勝から3年。当時は興味のなかった海外進出を改めて模索し、今季から米国女子ツアーのルーキーとして戦っている中で、苦しみ、もがいた日々がそこに写り込む。

6月半ばからは、体調不良で棄権した全米女子プロを挟んで3試合で予選落ち。特に、アムンディエビアン選手権では、西郷真央が優勝争い。トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープンでは、同じ米ツアールーキーの古江彩佳が初優勝を飾るのを尻目に予選落ちして、「練習するしかないと思っています」と厳しい表情を見せたのが記憶に新しい。

ところが、今大会が始まると別人のようにいいプレーを見せて初日から首位に立つ。

ヒントを得たことでパッティングがよくなり、安心してクラブが振れるようになったのが大きかった。