どんな進路を選ぶ!?全米女子アマに優勝した馬場咲希の前に広がるたくさんの道

住友生命Vitalityレディス東海クラシックに出場して、大ギャラリーの注目を集める!

2022/09/19 ゴルフサプリ編集部 小川淳子



馬場咲希が、全米女子アマ優勝者として初めて、日本のプロツアーでプレーした。結果は予選落ちだったが、注目度は抜群。多くのギャラリーの応援を含めて、経験を楽しんだ。この先、あちこちから引っ張りだこになるに違いない大物の今後を、じっくりと考えてみた。
(写真/田中宏幸)

可能性が広がり、選択肢が広がることは素晴らしい。

その中で、いかに自分を見失わないように踏ん張るか。若くして結果を出した者ほど、雑音に悩まされることは増えるが、その中でもしっかり自分を持ち続けることはとても大切だ。

8月の全米女子アマ優勝者として、馬場が初めて出場した住友生命Vitalityレディス東海クラシック。世界女子アマ最高峰の戦いで圧勝した大器の凱旋には当然、たくさんのギャラリーがつめかけ、そのプレーを見つめた。

馬場本人も、見られることを楽しみ、応援の声に興奮したというが、残念ながらプレーぶりは今一つ。絶好調だった8月に比べるとヘッドスピードも大きく落ち、ドライバーの飛距離も20ヤード近く減っている状態で予選落ちした。

アマチュアの試合とプロの試合は大きく違う。しかも、海外遠征が続いた疲労もあって、体重が6キロも減っているという状況だった。それでも馬場は

「悔しい気持ちよりも、すごく楽しかったし、いい経験ができました」

と前向きだった。 

全米女子アマ優勝によってJGA特別承認枠が与えられた日本女子オープン(29~10月2日、千葉・紫CCすみれC)に向けて、現在は調整を続けているはずだ。

日本でプレーしている日本のジュニアゴルファーのトップクラスの多くはプロ志望。アマチュア時代から、出られればプロの試合に出場し、高校卒業と前後して日本でプロになることを考えている者がほとんどだ。

畑岡奈紗のように、最初から米ツアーに挑む者もいるが、日本で実績を残してから、という場合もあれば、最初から海外への気持ちがあまりなく、日本でのプレーに専念する者も多い。大学に進学するケースもあるが、トップレベルであればあるほど、ゴルフのため、ということが多いのが実情だ。