ゴルフ初心者が悩む「風が強い日のプレー予約ってキャンセルできるの?」
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第13話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
ゴルフは風に影響されるかどうかをゴルフ初心者の方から聞かれました。そして、風が強い時はキャンセルするのかと。おぉ~そいう言うことに悩むのか?!と素直に驚いたと同時に、確かに明確な判断基準がないものだから考えちゃうかもしれませんね。
ゴルフボールがどうしてあんなに高く上がるのかを考えたことはありますか?そして、ボールにあれだけたくさんの凸凹があるのかを。それには、風が大きく関係しています。
まず、ゴルフボールは結構重い。それが、あれだけドライバーショットで遠くに飛んだり、スピンがかかって高く上がるのには、風の力を借りているというのが私のイメージです。(ちなみに、ゴルフボールの重さは1.62オンス以下(45.93g)と規定されてます)
ゴルフボールは、飛行機と同じで揚力で空中に浮き上がります。揚力というのは、物体が飛んだ時に空気を受けた物体の上下にできる空気の流れの速さの違いで、物体を上に浮き上がらせる力のことを言います。飛行機の羽の上と下で空気の流れの違いを作って機体を浮き上がらせている原理です。
その揚力をコントロールするのがボールにある凸凹=ディンプルの役割です。凸凹があるので、ボールが飛んだ時に空気の流れ方が変わります。つるつるのボールだと回転がかかりにくいから空気の流れを変えにくく揚力が発生しにくくなります。凸凹があると回転がかかりやすいので揚力を受けやすく、より遠くに飛ばせるということです。
ディンプルのつけ方で、ボールの回転数が変わるので前に飛びやすかったり、スピンがかかりやすかったり、性能に差をつけることができます。もちろん、ボールの中の素材や表面の素材等々が違うのですが、そこを語りだすと今日のテーマから脱線しちゃうのでここまでにしておきます。