アマチュア女子シニアが奮闘!日本チームがアジアの大会で2位!個人戦では優勝!
日本人が「アジア太平洋ゴルフ連盟」主催の「女子シニアアマチュア選手権」初代チャンピオンに!
笑顔の3選手
このところ競技人口が増加するアマチュアの女子シニア競技。2022年には、「アジア太平洋ゴルフ連盟」主催の「女子シニアアマチュア選手権」が新たに始まり、初代チャンピオンに日本選手が就きました。
画像提供/日本ゴルフ協会
アジア太平洋ゴルフ連盟(APGC)という団体は良く知らなくても、松山英樹・金谷拓実・中島啓太が優勝し、翌年のマスターズの出場権を獲得した「アジア・パシフィックアマチュア選手権」の主催者と聞けば、アジア太平洋地域を代表する競技団体であることは理解されるでしょう。
APGCは他にも女子の「アジア・パシフィック女子アマチュア選手権」(2021年大会では橋本美月が優勝。翌22年の「オーガスタ・ナショナル女子アマ」や「エビアン選手権」「全英女子オープン」の出場権を獲得)。日本ツアー、並びにアジアンツアーの公認競技「ダイヤモンドカップ」などの主催者でもあります。
APGCは2006年から毎年「APGCシニアアマチュア選手権」を開催。宮崎のトム・ワトソンGCで行われた2018年大会は、日本がチーム戦を初制覇しています。
その「シニアアマチュア選手権」に、昨年(2022年)、女子の選手権が発足。「第1回APGC女子シニアアマチュア選手権」が11月22日~24日の日程で、マレーシアで開催されました。そして、その初代チャンピオンに、日本の近賀博子(おうが・ひろこ)選手がなったのです。
もっとも、第1回大会とあってか、規模はまだ小さく、参加は5つの国と地域からの13名だけ。日本からは近賀のほか、鈴木智子と田中真弓の3選手が出場しました。3選手は大会の1か月前、10月27日・28日に行われた日本女子シニア選手権の1位と2位タイの選手。近賀選手によれば、直後に日本ゴルフ協会(JGA)から大会参加の打診があったそうです。
ただし、公式なナショナルチームではないため、経費はほぼ全額選手の自己負担。今回、併催の男子シニアに日本選手の出場がなかったのは、上位選手に時間的余裕がなかったことと、この経費負担が障害になったようです。
一方女子の3選手は、近賀選手を中心に旧知の競技ゴルフ仲間で、「せっかくの貴重な機会ですし、『この3人だったら、面白そうだから行こうか』となりました。そして、JGAさんと話し合うなかで、JGAさんも私たちに敬意を払って対応してくださるようになり、最初は予定していなかった支援金やユニフォームを支給していただきました」(近賀選手)