双子姉妹揃って絶好調!岩井千怜は軸の安定感がハンパない ポイントは右足の“ペダル踏み”と“ワキ腹の伸縮”
一流プロのドライバーのマネどころ
2002年7月5日生まれ。今シーズンはメルセデスランキングでも賞金ランキングでも3位と好調。4月以降は13試合連続でトップ20以内を継続している。
今シーズンは優勝2回、トップ10が8試合と女子ツアーのトップ選手に成長した岩井千怜。昨年も2勝しているが、今年は平均飛距離が約7ヤードも伸びていて、ドライバーが絶好調!今回はそのスイングを分析してみた。
GOLF TODAY本誌 No.614 14〜17ページより
構成・文/野中真一
撮影/相田克己 圓岡紀夫
双子姉妹揃って今季は絶好調ですが、姉の明愛選手のスイングが「剛」だとすれば、妹の千怜選手は「柔」。タイプとしては体重移動を抑えて回転で打つタイプです。回転系のスイングで大切なことは軸を安定させることなのですが、千怜選手は軸の安定感が抜群です。
まずバックスイングでは右足の角度を変えないことで軸をセンターにキープしたまま上半身を回しています。そしてダウンスイングでは軸が右に倒れていません。女子選手は男子選手に比べると、体幹のパワーや下半身の筋肉が少ないので軸が右に倒れやすい。
しかし、岩井選手はダウンスイングからインパクトにかけて軸を真っすぐにしたままスイングしているのでロフトを立てて強いボールが打てています(写真6)