パットのラインをよく間違える人は、グリーンに上がる前に外側から全体を見て傾斜を把握してみて
あなたもパター巧者になれる!藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方 第23回
名手の藤田寛之が考える基本の「き」は何なのか?ビギナーだけでなく、ベテランプレーヤーもこの基本にもう一度立ち返ってみよう。
GOLF TODAY本誌 No.616/128〜131ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/相田克己 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部
ビギナーはもちろん、グリーンが読めずにパットのラインをよく間違えてしまう人は、「グリーン全体を広く見る」ことから始めましょう。
グリーンに上がってしまうと傾斜の全体像がわからなくなり、足元の傾斜に惑わされることもあります。自分のラインを見る前に、外側からグリーン全体を広く見ることが重要です。
その際にグリーンの一番高い所と低い所を見つけると、全体の傾斜と傾き具合がつかみやすくなります。それを把握した上でカップ(ピン)とボールの位置関係を見れば、自分のラインが上りか下りか、フックラインかスライスラインかがわかります。
私の場合、パー4なら第2打を打ち終わったあとから、この作業を始めます。歩きながら全体の傾斜を見て、グリーンに近づいたらおおまかなラインを予測。そしてグリーンに上がり、ボールとカップ周りのそれぞれの傾斜と芝目をより細かくチェックし、ラインをイメージします。
近年のゴルフ場は大きなワングリーンが主流で、アンジュレーションが複雑になっています。そのようなグリーンは、一つの傾斜を「面」としてとらえ、その面がいくつあるのか、面がどのように組み合わさっているかを見ることが大切です。