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パットのラインをよく間違える人は、グリーンに上がる前に外側から全体を見て傾斜を把握してみて

あなたもパター巧者になれる!藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方 第23回

2023/10/06 ゴルフサプリ編集部

グリーン,パター

名手の藤田寛之が考える基本の「き」は何なのか?ビギナーだけでなく、ベテランプレーヤーもこの基本にもう一度立ち返ってみよう。

GOLF TODAY本誌 No.616/128〜131ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/相田克己 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部

パットの基本の「き」

グリーン全体を広く見ることが基本中の基本

グリーン全体を広く見る

ビギナーはもちろん、グリーンが読めずにパットのラインをよく間違えてしまう人は、「グリーン全体を広く見る」ことから始めましょう。

グリーンに上がってしまうと傾斜の全体像がわからなくなり、足元の傾斜に惑わされることもあります。自分のラインを見る前に、外側からグリーン全体を広く見ることが重要です。

その際にグリーンの一番高い所と低い所を見つけると、全体の傾斜と傾き具合がつかみやすくなります。それを把握した上でカップ(ピン)とボールの位置関係を見れば、自分のラインが上りか下りか、フックラインかスライスラインかがわかります。

私の場合、パー4なら第2打を打ち終わったあとから、この作業を始めます。歩きながら全体の傾斜を見て、グリーンに近づいたらおおまかなラインを予測。そしてグリーンに上がり、ボールとカップ周りのそれぞれの傾斜と芝目をより細かくチェックし、ラインをイメージします。

近年のゴルフ場は大きなワングリーンが主流で、アンジュレーションが複雑になっています。そのようなグリーンは、一つの傾斜を「面」としてとらえ、その面がいくつあるのか、面がどのように組み合わさっているかを見ることが大切です。

グリーンに上がる前に外側から全体を広く見て傾斜を把握する

藤田寛之

全体の傾斜を把握した上で、カップとボールの位置関係を見ながらグリーンに上がれば、ライン読みの精度がアップする。

Get in!攻略ポイント1|グリーンの一番高い所と一番高い所と低い所を見る

藤田寛之

写真のグリーンは、画面上の右上が一番高く、左下が一番低い。すると受けグリーンで全体が左に傾いていることがわかるため、手前から奥に向かって上り、右手前から打つ時は上りのフックラインになる。

Get in!攻略ポイント2|傾斜を面としてとらえる

藤田寛之

アンジュレーションが複雑なグリーンは、傾斜を「面」としてとらえ、その面の位置と数、組み合わせをチェック。面の傾き具合をつかむことで、ラインの読み間違いを防ぐことができる。

Get in!攻略ポイント3|ホールアウト後に振り返って傾斜をもう一度見る

ラインを読み間違えた原因が判明し、読む能力が養われる

藤田寛之

ホールアウト後に改めて傾斜を見てラインを再検証。この作業が読む能力を養う秘訣。

「スライスラインと読んで打ったら、実際はフックラインだった」「下りの傾斜に気づかずに、カップを大オーバーしてしまった」という経験はありませんか。

程度の差はありますが、このようなラインの読み間違いは私たちツアープロにも起こります。

そこで私はホールアウト後、次のホールに向かう時に振り返り、傾斜をもう一度見るようにしています。

カップから離れたほうが傾斜がよくわかるので、グリーンから外に出るくらいのタイミングで振り返ります。

藤田寛之

やや離れた場所からカップを見たほうが、傾斜がよくわかり、気づかなかった傾斜が見えることもある。

これにより、気づかなかった傾斜が見えたり、錯覚や勘違いがわかったりして、なぜラインを読み間違えたかがわかることがあるのです。

それがわからなくても、ボールを打つ前とは異なる場所(違うアングル)から傾斜を見ることで、新たな気づきがあり、ラインを読む能力が養われます。

これは簡単で、すぐにできるのでビギナーにもオススメです。

ライン読みは「学習」

藤田寛之

ラインがわからないからといって適当に打つのはNG。わからなくても毎回ラインをしっかり読み、球のコロがりをイメージして打つことが大事。

これをくり返すことで読む能力が養われ、成長スピードが速くなる、と藤田は言う。

Get in!攻略ポイント4|この動きが基本!両手を合わせて左右対称に振る

手首の余計な動きがなくなり、シンプルなストロークが身に付く

藤田寛之
上体の形をキープしたまま右から左、左から右へと連続素振りをする。

「パットに型なし」という格言があるように、思い通りに打つことができボールがカップに入るのなら、どんな打ち方でも構いません。ただ、ビギナーで打ち方が全くわからない人や、悩んでいてストロークを作り直したい人は、次のシャドースイングから始めましょう。

最初はパターを持たずに、体の前で両手を合わせます。そして、構えた時の上体の形(肩と腕の三角形、あるいは五角形)をキープしたまま、手を左右対称に振ります。

こうして左右の手のヒラを合わせると、手首の余計な動きが抑えられ、シンプルなストロークが身に付きます。いきなりパターを持つと、体の動きが疎かになったり、手首を使い過ぎたりするので注意してください。

この動きが正しくできるようになったら、次はパターを持ち、同じ動作をします。これをストロークのベースとして、自分なりのアレンジを加えていきましょう。

鏡を見て左右対称の動きを確認

藤田寛之

自宅にある大きな鏡やゴルフ場の窓ガラスなどを利用し、左右対称の動きを確認しよう。肩の動きを主体にするか、手(腕)の振りを重要視するかは人それぞれで、打ちやすいほうで構わない。




藤田寛之

藤田寛之
ふじた・ひろゆき(葛城GC)
1969年6月16日生まれ。168センチ、70キロ。福岡県出身。ツアー18勝。年齢を重ねるごとに勝ち星を増やし、40代で12勝をマーク。2012年には年間4勝を挙げ賞金王に輝いた。昨年はシニアツアーで2勝。得意クラブはパター。


【藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方】

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