スコア誤記は様々な要因がからんだ交通事故!?原英莉花の一件から考えたその原因と対策

重箱の隅、つつかせていただきます|第41回

2024/01/03 ゴルフサプリ編集部



スイング、ゴルフギア、ルールなどなど…。ゴルフに関わるすべての事柄の“重箱の隅”をゴルフライター・戸川景が、独自の目線でつつかせていただくコラムです。

Text by Hikaru Togawa
Illustration by リサオ
GOLF TODAY本誌 No.619/74ページより

なぜ「スコア誤記」は生じるのか。競技ならではの一番の理由としては「自分のプレーに集中するあまり、他人のスコア確認が疎かになる」ことだろう。グリーンの反対側でのザックリミスを見逃していても、不思議ではない。

また、各ホールでスコアを確認せず、まとめて記入するのも危険だ。合計スコアは合っていても、ホールごとの数字を入れ間違えるケースがある。スコアの成否の判断は、ホールごと。ハーフやトータルの合計数字は間違えてもお咎めなしだが、たとえば連続する2ホールで「3」と「4」のスコアを入れ違えた場合、本来「4」のホールを「3」と記入したことで「過少申告」とみなされ、失格となるのだ。

現在では、ルール絡みの「スコア誤記」による失格はほとんどない。というのも、2016年から「スコアカードを提出する前に罰を受けていたことを知らず、罰打を含めなかった場合は競技失格とならない」というルール改訂があったからだ。とはいえ、ルール絡みでの「スコア誤記」の失格がまったくなくなったわけでもない。