2024年はドライバーシャフト戦国時代。純正?カスタム?乱立するシャフトから自分の1本を選ぶには?
吉本巧のゴルフギア教室 第4回
毎年たくさんの新しいギアがデビューするゴルフマーケットで自分に合った一品を選ぶのは至難の業。噂に流され手を出したら大失敗! という話もよく耳にする。安い買い物ではないだけに、セレクトミスは絶対避けたいところだ。こんな状況で役に立つのは正しい知識。道具はもちろんゴルフのテクニックについて正しく理解していれば惑わされない。ということで生まれた、ゴルフのメカニズムに精通したコーチ・吉本巧がギア目線から森羅万象を解説するこの企画。第4回はドライバーシャフトの現状を考察します。
写真/相田克己
今、ドライバーのシャフトは戦国時代。飛ぶか飛ばないかは8割シャフトで決まると言ってもいいほど飛距離性能を左右しますから、みんなが熱を傾けるのも頷けます。侍の刀じゃないけれど1本に魂を注ぎ込むみたいな感じも心をくすぐりますよね。
さて、ドライバーのシャフトには純正シャフトとカスタムシャフトがあります。純正シャフトは最初からヘッドに装着されているもので、シャフトメーカーに作ってもらっています。正直なところクォリティはそれほど高くありません。
というのも、カスタムシャフトの場合、1本5~6万円から、いいものになると7~8万円もします。はじめからそんな高価なシャフトを着けたドライバーが今の値段で収まるはずがありません。そうでなくてもドライバーが1本10万円前後もする時代。これ以上高価になったら誰も手を出せなくなりますから、純正シャフトはカスタムしなくてもいい熱量の人たち向けに作ってあると考えられるのです。万人向けの中調子が多く、軟らかめで重量も軽めになっているのもそのあかし。実際、中・上級者が使うとちょっと頼りなさを感じがします。