「ダウンスイングではクラブを立たせる」今はやっていないけど、昔やらされていたこと
石井良介のゴルフ・すべらない話:第14回
石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話」をどうぞ。第14回は、前回に引き続き奥嶋誠昭コーチとの対談です。テーマは「昔の練習」。
写真/ゴルフサプリ編集部
奥嶋 スイングのことを学んできて思うのは、僕らが学生時代にやってたことは正しくなかったってこと。
石井 当時はそれが正しいと思ってやるしかなかったからね。
奥嶋 でも、ほとんどの人はいまだにやっているよ。
石井 「ワキを締めてクラブを立てて下ろす」とか?
奥嶋 やったね。上からヘッドをドーンと入れたらフィニッシュは惰性でいい、みたいな。そりゃ地面を刺すようなスイングになるよ。
石井 今はワキなんか締めないでしょ。必要な時に締まるから。
奥嶋 そうだね。
石井 僕は「フィニッシュが小さい」とも言われていた。
奥嶋 そりゃ大きくなるわけないでしょ。ワキを締めているんだから。
石井 でしょ。でも「フィニッシュを大きくしろ」って言われるから「どうすりゃいいの?」って。その先は「練習しろ」で終わり(笑)。「上から打ち込め」も良くないよね。
奥嶋 僕もそう習った。打ち込んで刺さって終わっちゃうから今ではあり得ない。
石井 当時は刺して終わりで良かったんだよ。「刺せ」とは言わないけど打ち込め。パンチショットみたいにドーンと落として終わり。あと「クラブを寝かすな」ね。今はシャローイングとか言ってるのに。そういえば学生時代に開眼してフッカーになった時があって、その時に人生初のアンダーが出た。「これで上手くなれるぞ!」と思ったら「そんなのダメだ。クラブは立てて下ろせ!」と言われてスライスに戻されたことがあった。