ゴルフ場に令和のドレスコードが発令? 知らなかったでは済まされない!?
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第104回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
「バギーパンツは持っていないのですか?」
オシャレな女性から、僕の試打動画を見た感想として、質問されました。
「バギーパンツ?」
知りませんでしたので、逆に質問をしました。
バギーパンツは、ダボッとした極端に太いシルエットのズボンのことだと知りました。1920年代にイギリスの若者が流行させたオックスフォードバッグスが原型なのだそうです。
「今、また流行ってきているし、昭和のオジさんがさり気なく履いていたら、ちょっとカッコイイと思いますよ」
アドバイスを素直に受け入れて、早速、購入しました。スラックスタイプで、ゴルフのドレスコードでも問題ないものがありましたし、2000年頃、米ツアーで、タイガーやデュバルが好んで履いていたものと同じで、当時は、僕も履いていたからです。
ドレスコードについての質問を受けるたびに、勉強になると感心します。新しいものが、次々と出てくるからです。
「ジョガーパンツは大丈夫でしょうか?」
ジョギングをする人たちのファッションが元になった裾が絞られたズボンがジョガーパンツです。
素材次第だと回答します。ジャージ素材は、ドレスコードが厳しいゴルフコースではNGです。
「運動するのに、どうしてジャージはダメなんですか?」
社交場としての機能も求められるゴルフコースでは、汗臭さを想起させるジャージは相手に不快を与えてしまう可能性があるから、ジャージ素材はNGにしているゴルフコースがあるのです。
「ジャージ素材がダメなら、ポンチ素材のポロシャツもダメなのでしょうか?」
ポンチ素材というのは両面機と呼ばれる機械で編まれたダブルジャージーの生地のことです。それから発展して、二重になっている生地もポンチ素材と呼ばれます。
これについては、裏地が冷感素材になっているポンチのポロシャツは、厳しいドレスコードのゴルフコースでも使用できるので、ポロシャツとして成立していればOKだと話します。
せっかくのゴルフだから、オシャレなウェアで楽しみたいという気持ちは老若男女共通かもしれません。ドレスコードに注意しながら、楽しむのが正解です。