ゴルフにもある「ギブアップ宣言」上手に使うこともゴルファーのマナーのひとつです
知っていると得するルール&マナー
ストロークプレーでも、ローカルルールで、“ギブアップ”の宣言が認められている場合があります。あまりいい響きの言葉ではありませんが、他のプレーヤーのために宣言した方がいいことも。今回は、このギブアップについて詳しく説明しましょう。
写真/ゴルフサプリ編集部
ゴルフに“ギブアップ”というルールがあることを知っている人はそんなに多くないようです。それもそのはず。通常のラウンドであまり使うことはないからです。でも、実際は使った方がいい状況のときもあるので、しっかり覚えておきましょう。
まず、正しいルールから。
そのショットを打つのが難しいと思ったときに宣言する“アンプレヤブル”と混同する人がよくいるのですが、アンプレヤブルは救済を受けて別の場所からショットを打つこと。一方、ギブアップはそのホールのプレーを止めることをいいます。
さてこのギブアップには、公式ルールで使われるものとローカルルールで使われるものとに分かれます。
公式ルールのギブアップは、マッチプレーの際、相手に追いつけそうにないとき、あきらかに相手が少ない打数で上がりそうなときに使われます。
例えば、相手がグリーンに2オンしていて、自分はOBを打って4打目もグリーンに乗っていなかった場合。相手が4パットする可能性もあるので、勝負は最後まで分かりませんが、潔く負けを認めて「ギブアップ」を宣言してもいいことになっています。
ただし公式のルールではギブアップとは言わず、「コンシード」という言葉を使います。このコンシードには、「このホールはオレの負けだ」という諦めの気持ちが込められていますが、「もうこのホールのことは忘れて、新たな気持ちで次のホールに向かおう」という前向きな気持ちが込められていることもあります。