「ボールを右に置いてザックリ」春になるとアプローチで悩むゴルファーが増える不思議
石井良介のゴルフ・すべらない話:第19回
石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話」。第19回は、春先に多くなるアプローチの悩みについて語ります。
写真/ゴルフサプリ編集部
以前にもお話しましたが、スイングを安定させるには、そもそも安定しているものを有効に活用するべきです。クラブの重さや長さは変わることがありません。また、腕をダランと垂らした時の手の位置もいつも変わりませんから、その位置でクラブを持てば、クラブと手の関係性は常に一定になります。あとは姿勢だけ気をつければ安定したアドレスになる。いい意味で、できることが限られてきますから合理的にスイングできます。
姿勢の安定について言うと、自分の重心がどこにあるか、ということについて無頓着なアマチュアゴルファーが多いと思います。例えば、構えた時にボールを右から覗き込むようになる人は、間違いなくストローク中に右傾するので、ダフりやトップ、時にはシャンクも出ますが、これは真っすぐ立つようにすることで防げます。
すなわち、頭蓋骨とみぞおちと骨盤のセンターをタテに真っすぐ揃える。その際、みぞおちあたりに重心を感じられるとストロークも安定します。右に傾く人は無意識にそうなっていますから、機会があったら鏡の前でアプローチをやるつもりで構えてチェックしてみましょう。傾きを修正し重心を感じるだけでミスがなくなる可能性があります。