アイアン・ユーティリティが『ちゃんと飛ぶ』本当に正しいボール位置
吉本巧のゴルフギア教室 第55回

アイアン、ユーティリティのミスショットの原因、もしかしたらボール位置かも? そうだとしたら、スイングを変えたり、クラブを見直したりせずにナイスショットの確率がグーーーンと上がるのではないだろうか。アイアンとユーティリティの本当に正しいボール位置をプロコーチ・吉本巧がわかりやすく解説!
左右センターのボール位置は両ツマ先の真ん中ではなく「両カカトの真ん中」
言うまでもなく、ショットはボール位置によって飛び方が変わります。番手ごと、プレーヤーごと、細かく言うと日によっても最適なボール位置は変わったりしますが、さすがに全てを満たすボール位置を提示することはできないので、ここではアイアン、およびユーティリティ(以下UT)の基準となるボール位置を紹介します。
まずアイアンですが、7番以下、サンドウェッジまでは左右センターが基準です。注意していただきたいのは、ここで言う左右センターとは、全て左右のカカトを結んだラインの真ん中ということです。ボールを真ん中に置く場合、両ツマ先を結んだラインの真ん中に置く人が多いですが、これだと左右センターになりません。
というのも、ツマ先は必ずしも左右対称に開いていないから。アマチュアの方の場合、意識している、いないにかかわらず、左ツマ先が開いていることが多いのですが、その状態で左右センターにボールを置くと左寄りになってしまうのです。カカト基準だと確認しづらいですが、はじめは人に見てもらうなどしてチェックしてください。

6番アイアンになると左右センターからボール半個分左が理想で、5番ではそこからさらにボール半個分左、4番だともう半個分左になります。5番では左右センターよりボール1個分、4番だと1.5個分左が基準となるボール位置です。
このボール位置を今の自分のボール位置と比べてみてください。人によっては8番以下、あるいは6番以下が左右センターの方もいると思いますが、それでもOKです。傾向的に短い番手では右、長い番手では左寄りになるので、大きくズレていたら修正しましょう。

続いてユーティリティの正しいボール位置を解説します
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