ドライバーのHSが45m/s以上なければ、3Wは打ちこなせないの?
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第15回
「スプーンは打てない」って分かってはいるけれど「FWを使いたい」という気持ちは捨てられない。そういうアマチュアは、FWをどう考えてどう選べば失敗しないのか――。カリスマフィッターの鹿又さんが“FWへの道筋”をボクらに示してくれた。
写真/ゴルフサプリ編集部
一般的なアマチュアにとって、FWが難しい理由が2つあります。
1つ目は、ヘッドスピード(HS)が足りないので、今の3Wは適正弾道になりません。ドライバーのHSが45m/s以上なければ、地べたから3Wを打ったときに“適正弾道”と言われるような打ち出し角と最高到達点に届かないので飛ばないんです。それは「やさしい」と言われるモデルでもそう。物理的にそうならざるを得ません。
ただ「飛ばない」というのはキャリーが出ないので、逆に言えばキャリーが出る条件のときは飛ぶということ。ティアップしたときとか、打ち下ろしとかですね。
物理的にいって、ロフト15度の3Wを(ドライバーの)HSが40m/sの人が、スピンが少なくなった今どきのボールとクラブで、地べたから打球を上げることは無理がある、ということを認識してもらいたいんです。