左腕を伸ばしたままバックスイング。カッコいいけど捻転が浅くなってない?【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.16
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回からは体が硬いと思い込んでいる人、および本当に体が硬いによくあるお悩みを紹介し、その解決策を探る。心あたりがある人はもちろん、あまりない人にも参考になる内容なのでチェックしていただきたい。
写真/相田克己
今回紹介するのはゴルフ歴10年の44歳・Hさんの例です。ご本人いわく「若い頃から体が硬くてバックスイングでクラブが上がりきらない」とのことでした。さっそくスイングを拝見すると、コックを使わない、いわゆるノーコックスタイルでバックスイングされてました。
このスタイルの場合、バックスイングから切り返すタイミングでオートマチックにコッキングが入る人もいらっしゃいますが、Hさんはそうならず終始ノーコックでした。はじめはコックしないぶんクラブの運動量が少なく、バックスイングが浅めに感じているのかと思いましたが、原因は別のところにありました。
ポイントは左腕。バックスイングを見るとずっと左腕が伸びています。「スイングアークを大きくするために、意識して左ヒジを曲げないようにしています」とHさんはおっしゃいますが、実はバックスイングが上がらない原因はここにあったのです。