タメのあるダウンスイングは『左手3本指』でできる!?ギュッと握っちゃダメですよ【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.19

2024/05/21 ゴルフサプリ編集部



やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回からは体が硬いと思い込んでいる人、および本当に体が硬いによくあるお悩みを紹介し、その解決策を探る。心あたりがある人はもちろん、あまりない人にも参考になる内容なのでチェックしていただきたい。
写真/ゴルフサプリ編集部

今回ご紹介させていただくのは、キャリア13年で40歳のDさんのケースです。Dさんのアベレージは95前後で、ドライバーのヘッドスピードは42m/s。ドライバーが当たるとキャリーで230ヤードくらい飛ぶそうですが、大抵はスライスで、たまにボールがつかまるとヒッカケ気味に左に飛んでしまう、アマチュアの方に多く見られるパターンです。

ショットを拝見したところ、ほとんどがスライス。スイング軌道は明らかなアウトサイドインで、インパクト時のフェースの向きによって飛び出し方向が変わります。右向きならプルスライス、スクエアなら真っすぐ飛び出してスライス、左向きならヒッカケ気味です。ヒッカケると左に真っすぐ出るのでコースではコワい球になります。ご本人いわく「手首を軟らかく使えないのでフェースの向きをコントロールできない」とのこと。体が硬いわけではありませんが、Dさんのように考えている方も多いと思い、あえて紹介させていただきました。

Dさんのスライスはアウトサイドインのスイング軌道が原因ですが、こうなるのは手首が硬いからではなく、右手の力の入り方に問題があったから。ダウンスイングで、右手全部でクラブを握っていたのです。ダウンスイングでは手首がコックされたまま下りてくるのが正しいスタイルですが、右手をギュッと握ってしまうとこうなりません。手首の角度が解けて右ワキが空くためクラブが外から下りてしまう。右腕の捻れが解けてしまうのがアウトサイドインの原因なのです。