「もし、テンプラしてキズがついたらどうしよう」、「ダフッてソールがガリガリになったら……」とそんな心配をしなくていいように、中古ショップへドライバーをハドラスコーティングしてもらいに行った。(ちなみにこの種のコーティング、いつまでもヘッドがきれいな状態を保っていられるのでマジ、オススメです)

待ち時間にパターコーナーへ。ここのショップには気になるパターがあるのは知っていた。

それは「オデッセイホワイト・ホット ツアーiX#5」のセンターシャフト。石川遼プロやキム・キョンテプロが使い、キョンテプロは賞金王にもなったパターだ。2009年モデル、当時は僕も手に入れて使っていた。

本当に買おうと思っていたのは、あのキム・キョンテのエースパター「ホワイト・ホット ツアーiX#5」のセンターシャフト

ホワイト・ホットの中でもしっかり感のある「Tour Prototypeインサート」を搭載していて、いままでの「#5」よりひと回りほど大きくなったヘッドに赤いDFXグリップのモデル。

センターシャフトのパターが欲しくて、よく、この「ツアーiX#5」を探すことがあるのだが、なかなか程度がいいものには巡り合わなかった。このショップにあるものも、ヘッドにはまんべんなく細かいキズが付いていて、決して程度はいいクラブではない。中古ランクでいうならば「CD」といったところだろう。

でも最近では出会う機会もめっきり少なくなったし、ここで手に入れておかなければ、もうチャンスはないかもしれない。そう思ってコーティングを待っている間に試打を繰り返す……。

久しぶりにセンターシャフトモデルを打つとありがちな、右へのスッポ抜けがよく出る。何度やっても同じで、自分が気持ちよくストロークするとパターマットでボール1個分右に行く。

「まあ、そのうち慣れるだろう」と購入を決意しかけていると、隣に別の「ツアーiX」を発見。ヘッドは綺麗だ、Bランクくらい。

この「ツアーiX」は「Blade」という名前でいわゆる「ピン型」のヘッドでネックがなくヘッドに直接ベンドシャフトがついている。最近では見ることが少なくなったピンの旧「クッシン」タイプといえばわかるだろうか。

「こんなモデルあったんだ……」。

いつもは34インチのパターを使っている。この「Blade」は先に試打した「#5」とは違って1インチ短い33インチ。アドレスすると前傾が深くなり、ちょっと苦しかったが、試しに転がしてみるとなんと思ったところに転がる!

「あれ、メッチャいい!」

何度転がしてみてもカップインする! 「え、買うならこっちじゃない!?」。

程度のいいヘッドをよく見るとツヤ消しのブラックが虹色に輝いている。

「こんな塗装だったっけ?」

先に試打した「#5」はマットな黒色だ。


「めちゃくちゃ入るし、こっちでしょ!」購入決断に向けて頭の中で自問自答が続く。値段も「#5」に比べて2000円安いし、不安要素といえば33インチなことくらい。

「お待たせしました、コーティング終わりました!」

決断を下さねばならない時がきてしまった。躊躇していると、店員さんから背中を押す声が……。

「店舗リニューアルキャンペーンでいまなら2000円引きですよ」

(本当だ……、このショップ、そういえば名前が変わっている)

「はい、これください!」

迷いもなくパターを差し出した。5000円でゲットすることができた。

ニコニコ顔で自宅に持ち帰り、コロがしてみても「Tour Prototypeインサート」の打感は素晴らしく、軟らかい中にも芯があり距離感もあった。

翌週のラウンドに即実戦投入すると、直感は当たっていたようでとくにロングパットの距離感は完璧、3パット1回の『33』パットでデビュー戦を終えた。

1インチ伸ばして34インチにして使いたいところだが、バランスもフィーリングも変わってしまうだろうし、「やっぱ、このままでいいか」と部屋でキャディバッグから出してはボールを転がし、またしまっては出しを繰り返している。

赤いDFXグリップもこのシリーズが好きなポイント。