ダウンスイングで腰が左にスエーした瞬間、腰の回転は止まる

Yさんは平均スコアが90台の典型的なアベレージゴルファー。キャリア9年の42歳です。お悩みはドライバーが飛ばないこと。ボールに当てるのはうまいので90台を維持できているけれど、ステップアップするためにはドライバーの飛距離が必要と考えておられます。ドライバーの飛距離はランを入れて200ヤードちょっとということですので、確かにもっと飛んでもいいところです。

自己分析によるスイングの弱点は腰が回らないこと。ご本人は体の硬さを気にしておられましたが、スイングを拝見すると、すぐにそうではないことがわかりました。ダウンスイングからインパクトで腰が左に流れるスエーの症状があったからです。このタイミングで左に腰が流れた瞬間、腰にはロックがかかってしまうので回らなくても当然なのです。

左への体重移動を意識しない方が腰が回って飛ぶようになる

Yさんがスエーする原因はズバリ、体重移動でした。とりわけドライバーでは顕著で、飛ばそうとしてダウンスイングで思い切り左に体重を乗せていく。この動きにつられて腰がスエーしていたのです。野球のバッティングでスエーする人はいません。腰が回転する前には左足のツマ先だけがつく感じで、打つ瞬間、体重は右足にあり、腰の回転に伴って左に移動します。ゴルフでは左に体重移動しながら打つといいますが、野球と同じでタイミングが早すぎるとスエーして腰が回らなくなるのです。

スイングではトップからインパクトに向けて腰が回転した結果、体重が左に移るのが正解です。左に移してから回転するのではありません。解決策としては体重移動を意識しないこと。スエーしなければ回転運動で打てますから飛距離はアップします。ドリルとしては、スタンスはばを少し狭くし、終始ベタ足でボールを打つこと。こうするとミート率も上がり、積極的に体重移動しなくても芯に当たれば飛ぶことがわかります。ベタ足スイングは実戦でもできますから、心あたりのある方はやってみてください。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。


JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」

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