左寄り?右寄り? ユーティリティのボール位置はどこが正解?!
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第73話
こんにちは。逆上がりの出来ないティーチングプロ名取です。友人が「ユーティリティ(以下UT)のボール位置はどこらへん?」と、みんなに聞いて回ったら、右寄りだったり左寄りだったりと、けっこう個人差があって「どこが正解なんじゃ?」と余計に悩んでしまったそうです。これはUTに限ったことじゃなくて、ボール位置っていうのは何が正解かよくわかっていないアマチュアゴルファーというのは多いようです。ボール位置の絶対的な正解というのは、僕はないと思っています。ですが、基準を決めておくことは大切です。
皆さんがUTを使う理由って何でしょう? おそらく、ロングアイアンよりも簡単だからというのが、一番の理由じゃないかと思います。
【ユーティリティ=有益・実用性】なんて名前が付いたているクラブですから、ミスが少なく有益な結果が出て、実用性が高いってことですよね。UTという呼び名は日本では一般的ですが、欧米では【ハイブリッド(HYBRID)=組み合せ】と呼ばれることが多いようです。
要は、ウッドの飛びとアイアンのコントロール性能が組み合わさったのがUTということです。
そして、クラブ長さがアイアンよりも長く、ウッドほど長くない(番手にもよりますが)ということは、ウッドとアイアンの中間地点位にボールを置くことを念頭に設計されているのが、ユーティリティと言えるのかもしれません。
さて、UTはロフト(番手)が10度台~34度くらいまであるのですが、一般ゴルファーがよく使うのはロフト25度前後だと思いますので、その基準に合わせて話を進めていきたいと思います。
まず、25度前後のUTは、どんな性能でどんなことを期待されるクラブでしょうか? ここのところを考えると、ボール位置もおのずと決まってきます。ここで、どんなクラブの代わりにUTの25度を入れますか?
やはり、5番アイアン・4番アイアンなどのロングアイアンの代わりとしてUTを入れたいというのが基本的なニーズですよね。ということは、6番アイアンと同じような感覚で打てたらうれしい!というのがゴルファー心理じゃないかと思います。
そこで、ロフト25度前後のUTは、6番アイアンのボール位置で試してみてはいかがでしょうか。そのうえで、左に出る・右に出るなどの結果から、少しずつボール位置を左右にずらして調整していくことで、自分に合ったUTのボール位置を見つけられます。