体が硬くないのに捻じれない人の共通点とは……

このシリーズでも紹介してきましたが、体が硬いわけではないのに、「バックスイングで体が捻れない」と悩むアマチュアゴルファーがたくさんいます。そんな方のほとんどは、ある部分の動作に問題があり、それが体の回転を妨げているのです。

ゴルフ歴19年でハンディキャプ20のAさんもそのパターン。バックスイングで体が回らず、そのぶんダウンスイングで腰が早く開いてしまう。そのためスイング軌道がアウトサイドインになっていました。ショットは基本スライスで、インパクトでフェースが閉じるとヒッカケ、開くとプッシュスライス。速く振るほどインパクトのタイミングが合わなくなるので、当てに行くスイングしかできず飛距離も出ていませんでした。

原因は腕の使い方にありました。バックスイングのタイミングで右ヒジが外に曲がっていたのです。右ヒジが曲がるのはいいですが、右ヒジが外に上がって曲がり、右ワキが空いていたため、右ヒジが胸の回転を妨げていました。体が回らなかったのはこのためです。Aさんにうかがったところ「スイングアークを大きくしたいので、腕を伸ばしてバックスイングしている」とのこと。特に左腕を伸ばすことだけ考えていたために右ヒジが間違った曲がり方をしていたのです。

左腕より右腕を意識してテークバック&バックスイング

そこで、右腕をなるべく伸ばしたままバックスイングしていただきました。もちろんそのままだとクラブが上がっていきませんから適度に曲がるのはOK。つまり、右ヒジが早いタイミングで曲がるせいで右ワキが開いてしまっており、さらに左腕を伸ばす意識がそれを助長させていたので、テークバックからバックスイングで右腕を意識してもらったのです。

Aさんのような方の場合、左腕よりは右腕を意識し、始動時だけ伸ばしておけば、そのあとは適度に曲がるのは構いません。左腕は伸ばすより緩めることで体が回るようになります。

さらに言えば、ダウンスイングからインパクトで曲げた右腕を伸ばしながら打つとボールにエネルギーが乗ります。おすすめした練習法は、両手の間隔を空けたグリップでボールを打つスプリットハンドドリル。右ヒジが間違った方向に曲がるとボールが打てないので、正しい右腕の使い方を身につけることができます。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。


JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」

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