グリーンに寝かせているピンは、パッティング後に動かしてもOK
2019年のルール改正で、パッティングの際、ピンを立てたままカップを狙ってもOKになったことは皆さんもご存じの通り。ルールが改正されるまでは、グリーン上から打ったボールがピンに当たった場合、そのボールがカップインしようが、ピンに当たって外れようが、2打罰になっていたのですから、このルール改正で頭が混乱したゴルファーも多かったようです。
あれから5年以上が経ち、今ではピンを抜かずにパッティングをする人も増えたわけですが、まだまだピン絡みのペナルティを受ける人がいるとか。今一度、ルールを整理しておきましょう。
【ケース1】
今でもパッティングの際は、必ずピンを抜くAさん。同伴競技者のBさんが気を利かしてピンを抜いてグリーンの脇に置いたのですが、何とAさんが転がしたボールがピンに向かって一直線。それを見たBさんは、慌ててピンを取り除きました。こんなことをやってもいいの?
【ケース1の解説】
Aさん、Bさんともに無罰です。新ルールでは、グリーン上でもグリーン外でも、また、誰かがボールを打ったあとでも、寝かせてあるピンを動かすのはOK。もしAさんのボールがピンに当たったとしても、2人とも無罰です。ただし、当たった場合は、ボールが止まった地点からのプレーになるので、できるだけ当たりそうなところには置かないようにした方がいいですね。
【ケース2】
これも必ずピンを抜くAさんの話。5mの下りのパットを打ったAさん、ボールはラインに乗って転がったのですが、勢いが良すぎてカップに弾かれそう。それを見たCさんがとっさの判断で、抜いたピンを元に戻しました。Cさんのサポートが功を奏し、ボールはピンに当たってカップイン。AさんはCさんに「助かった!」とお礼を言いましたが、これってあり?
【ケース2の解説】
ボールが元に戻したピンに当たった場合、カップインした、しなかったに関係なくAさんは無罰で元の位置にリプレース。例えばそのストロークが3打目だったら、もう一度元の位置から3打目としてプレーします。ボールを元に戻さなかったら、誤所からのプレーになるので気をつけてください。
一方、ピンを元に戻したCさんは2打罰になります。Cさんが2打罰になるのは、「動いている球の方向を故意に変えた」というルールに抵触するからです。
【ケース3】
今度は、ピンを刺したまま打つDさんの話。Dさんが転がしたボールがジャストタッチでカップに入りそうだったので、気が利く(?)Cさんは、今度はピンを抜いてしまいました。それが良かったのかどうかは分りませんが、ボールはカップイン。さてこの場合、カップインは認められるのでしょうか?
【ケース3の解説】
Dさんのカップインは認められます。もしカップインしなかったとしても、ボールが止まったところからのプレー続行となります。
一方、Cさんは、「ボールの動きに影響を及ぼす可能性あり」ということで2打罰になります。ただし、ボールが届かなかったり、通り過ぎたり、全く違う方向に転がっていった場合は、罰なしとなります。
要は、プレーヤーがパッティングを始めてから球が止まるまでの間は、ピンを抜いたり刺したりしない方がいいということ。そう頻繁にあるケースではありませんが、ルールをしっかり抑えておきましょう。
真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。




