「プロを目指す若手ゴルファーを応援したい」という思いを掲げ、一人の若き女性ゴルファーが立ち上がり新しいミニツアーの開催が決定した。記念すべき第一回目のメインスポンサーは、多くの女子プロのスポンサーを務める株式会社コーセー。発起人である加藤陽さんに話を聞いた。

撮影／ゴルフサプリ編集部、オフィシャル提供

まず初めに、今回のミニツアーの発起人であるMINAMI GOLF株式会社の代表取締役・加藤陽さんは何者なのか。

あれ？どこかで見たことがある！　と思った方も多いのではないだろうか。というのも加藤さんは、YouTubeチャンネル「白金台女子ゴルフ部」のプロデューサー兼マネージャーとして番組にも度々出演し、インスタグラムのフォロワー数4万人越えのインフルエンサーとしても活動。ゴルフ業界ではちょっと有名な女性ゴルファーなのだ。可愛らしい顔立ちと裏腹にゴルフの腕前は、ベストスコア70の実力派ゴルファー。実は加藤さん、両親の影響で10歳からゴルフを始め、名門・日大ゴルフ部に入部しプロテストにも挑戦したことがあるのだとか。

華やかな経歴の中で自身の経験や環境を通じて、レギュラーツアーで活躍できる選手はほんの一握りしかないという現実を目の当たりにしてきたという。「日大ゴルフ部の仲間たちがレギュラーツアーの中心選手として活躍していることを嬉しく思う反面、プロを諦めていく多くの仲間たちをみてきました」と加藤さん。

一次テストから最終テストまで200万円ほどの費用がかかると言われているプロテスト。にもかかわらず、実力者が何度挑戦しても落ちてしまうほどの狭き門でもある。加藤さん自身も挑戦し、その時の緊張感や空気感などを経験。「夢をあきらめていった仲間たちをみて、厳しい世界で挑戦している選手に、経験を積む場所、活躍の場を提供したいと思いミニツアー事業の主催を決意しました」と思いを語ってくれた。

大学卒業後に勤めた会社では、YouTubeチャンネルを通して、様々なゴルフ事業に携わっていたという。そんな中、「若手ゴルファーを応援したいけれど、何をどのようにしたらいいかわからない」という企業の声を多く聞き、若手ゴルファーの立場も応援する企業の立場も知っている自分だからこそ、自身の経験を生かして何かできるのでは、と動き出したのだ。