右腕を右ワキ腹にはめ込むように構えると、アプローチの距離感が合う【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.34
アプローチで距離感が合わないという人は、アプローチを難しくする構え方をしていることが多い。けっこう間違っているのが体とボールとの距離。実は離れすぎている人が多く、ここを改善するだけでもアプローチがやさしくなるという。JLPGAティーチングプロ・勝又優美に解説してもらおう。
写真/ゴルフサプリ編集部
Eさんはゴルフ歴12年の47歳で平均スコアは90台。「久しぶりにラウンドしたらアプローチが散々でした」と相談を受けました。詳しくうかがうと、はじめはトップが出てグリーンまで30ヤード以内からグリーンオーバーすること2回。それを意識したらしく、その後のアプローチではダフりやザックリが出たということでした。
さっそくEさんにアプローチしてもらうと、手を使った打ち方をしていました。30ヤードのイメージで打っていただきましたが、明らかに振り幅が大きい。20ヤードのイメージになると大きく振ってインパクトで緩むという症状が見て取れました。そのままだと仮にトップやザックリにならなくても距離感が全く合いません。
いわゆる”手打ち”をなくすことがEさんの課題になりましたが、意外とこれは簡単に直せました。Eさんはアドレスでボールから離れ、100ヤードくらい飛ばせそうな構えだったからです。
ボールから離れると手と腕が自由に動いて振り幅が大きくなります。ショットはそれでもいいですがヘッドスピードを上げる必要がないアプローチではマイナス要素。Eさんのように飛びすぎたり、インパクトで緩んだりで距離感が合わなくなってしまうのです。