「ワキを締める」は「ワキをくっつける」ってことじゃない!右ヒジが下を向いていれば「ワキは離れても」OK!

ドラコン三連覇の女王・押尾紗樹が377ヤード飛ばせるヒミツ|第7回 ワキを締めすぎていませんか?

2024/09/29 ゴルフサプリ編集部



現役ドラコン選手として、日本選手権3連覇中の押尾紗樹は、レッスンコーチとしても大人気。この連載ではアマチュアが飛距離アップできるポイントを教えてもらった。

GOLF TODAY本誌 No.628/116〜117ページより

私だけではなく、ドラコン選手は基本的にトップが高いです。私は振り子軌道のイメージで飛ばしていますが、振り子でも高いところからヘッドが落ちてきたほうが絶対にヘッドスピードが上がります。

飛距離が出ないと悩んでいる人ほど、トップが低いです。話を聞くと「トップでもワキが開かないように、締めている」と言うのですが、ワキを締めることを勘違いしている人がとても多いです。皆さん、ワキを締める意識が強すぎてトップでも、ワキを体にくっつけています。それではトップを高くするのは絶対に無理です。

「ワキを締める」と「ワキをくっつける」は違います。トップでは右ヒジが真下を向いていれば、ワキが体から離れてもワキは適度に締まっています。ただし、ワキを離したときに右ヒジが後ろ側を指してしまうのはNG! その角度だと、ワキが完全に開いてしまうので、締まりがなくなってしまいます。右ヒジの向きがすごく重要です。トップで右ヒジが真下を向いていればダウンスイングの軌道も安定します。
 
そして、トップで正しい右ヒジの角度を作るためにはアドレスが大切。両ヒジが横方向を向いていると、トップでヒジを真下に向けることができません。正しいアドレスは両ヒジが真下の地面を向いて、ワキを軽く締めていること。アドレスではワキに『ギュッ!』と力を入れるのではなく、『キュッ』と絞っているくらいの感覚が理想です。