「アイアンはスチールがいい」と言う人が昔はいました。シャフトの素材は“手段であって目的”ではない

鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第40回

2024/10/24 ゴルフサプリ編集部



カーボンと金属をミックスした“複合型シャフト”が、ちょっとした話題になっている。カーボンシャフトにもない、スチールシャフトにもない、革新的なナニかがあるって期待しちゃうけど、実際にどうなのか? カリスマフィッターの鹿又さんはこう解説する。

アメリカのLPGAツアーで世界のトップランカーたちが使い、ここ2~3年は日本の女子ツアーでもチェンジする選手がいて、注目されているアイアン用のシャフトがあります。カーボンの最外層に金属繊維を巻いていますが、このシャフト自体は世に出てから20年くらいたっていて作り方も変わっていないので、決して目新しいわけではありません。
このシャフトの狙いは「球が高く上がる」というように、弾道に対してかなりアプローチをしていて、そこがプレーヤーのニーズにマッチしたのでしょう。一方で、同じように弾道にアプローチすることは、スチールシャフトでも肉厚を変化させたりステップを変化させたりすることで可能になりました。