バックスイングを小さくしてハンドファーストでインパクト
今回紹介するのは常時90切りを目指している50歳・Tさんの例です。ゴルフ歴7年のTさんは80台が出るようになりましたが、まだ100を打つこともある典型的なアベレージゴルファーです。ショットは基本スライス系で、持ち球を上手に使ってショットを組み立てておられます。
叩いてしまう原因はいくつかあるようですが、相談を受けたのはショートアイアンでグリーンを狙うショット。「距離は140ヤード以下、8番アイアンより下の番手でグリーンを狙う時にやたらショートする」ということ。さっそく9番アイアンで130ヤードのイメージで打っていただいたところ、すぐに原因がわかりました。
結論から言うと、Tさんはショートアイアンの距離でフルスイングしていたのです。もちろんフルスイングでOKの人もいますが、Tさんはスライス系。飛ばない頭があるのでしっかり振ろうとしフルスイングしていました。ところがそれが災いしてオーバースイングに。ダウンスイングでリリースが早いタイプだったことも手伝って、クラブを手で下ろす格好になり、過剰なカット軌道やすくい打ちになっていました。その結果、球が上がりすぎてショートしていたわけです。
ショートアイアンでグリーンを狙う時、基本的にプロはフルスイングしません。バックスイングを小さめにとり、ハンドファーストでインパクトします。Tさんにもそれを伝え、小さめのトップからしっかりヒットするイメージで打っていただきました。するとフルスイングしていた時より10ヤード前後も飛ぶようになりました。
ショートする場合、クラブを1番手上げる方法もありますが、Tさんのように、カット打ちやすくい打ち傾向のある人は、小さなトップからパンチショット気味に打った方がロフトが立ってしっかり飛んでくれます。また、ラインも出てスピンも入るのでコントロールもよくなります。Tさんにも効果てきめん。ショートアイアンについてはアーリーリリースが緩和され、140ヤード以下の距離からグリーンに乗る確率がアップしました。
勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。


