150ヤード以内でミスする人はスイングが大きすぎる? “体を回して小さなトップ”で打ってみよう!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.42
「えっ!? ショートアイアンの距離はフルスイングしちゃダメだったの?」ショートアイアンは、フルスイングすることによるミスが多い番手だと言う勝又優美プロ。では、どんなふうに振ればいいのだろう? 短い距離のミスを減らして、グリーンをとらえやすくなるポイントを解説してもらおう。
今回紹介するのは常時90切りを目指している50歳・Tさんの例です。ゴルフ歴7年のTさんは80台が出るようになりましたが、まだ100を打つこともある典型的なアベレージゴルファーです。ショットは基本スライス系で、持ち球を上手に使ってショットを組み立てておられます。
叩いてしまう原因はいくつかあるようですが、相談を受けたのはショートアイアンでグリーンを狙うショット。「距離は140ヤード以下、8番アイアンより下の番手でグリーンを狙う時にやたらショートする」ということ。さっそく9番アイアンで130ヤードのイメージで打っていただいたところ、すぐに原因がわかりました。
結論から言うと、Tさんはショートアイアンの距離でフルスイングしていたのです。もちろんフルスイングでOKの人もいますが、Tさんはスライス系。飛ばない頭があるのでしっかり振ろうとしフルスイングしていました。ところがそれが災いしてオーバースイングに。ダウンスイングでリリースが早いタイプだったことも手伝って、クラブを手で下ろす格好になり、過剰なカット軌道やすくい打ちになっていました。その結果、球が上がりすぎてショートしていたわけです。