クラブと一緒に腰を回そうとするからスエーして力が逃げる? 左腰が回るのは「ヘッドが走った」後!
ドラコン三連覇の女王・押尾紗樹が377ヤード飛ばせるヒミツ|第9回 フォローまで振り子で打つ
現役ドラコン選手として、日本選手権3連覇中の押尾紗樹は、レッスンコーチとしても大人気。この連載ではアマチュアが飛距離アップできるポイントを教えてもらった。
GOLF TODAY本誌 No.630/108〜109ページより
振り子スイングでヘッドスピードを上げるためには、フォローが大切です。切り返しで加速していれば、フォローはバックスイングより遠くまで動くはずですが、アマチュアはフォロー、フィニッシュが小さくなってしまう人が多いです。
その理由は左腰です。左腰が動いてスエーすると振り子の動きを止めてしまう。私はインパクト前後は左腰を止めて、ヘッドを走らせています。左腰が回るのはその後です。インパクトの瞬間に左腰を一緒に回そうとすると左腰がスライドしてしまいます。
左腰の正しい動きをマスターするには、タオルとキャディバッグを使った練習がオススメです。左足のすぐ隣にキャディバッグを置いて、先端を丸めたタオルで思いっきりキャディバッグを叩いてください。
そのときに左腰や左足が、キャディバッグに当たらなければOKです。構えた瞬間に「ぶつかりそうだな」と思った人は、普段からスエーしている可能性が高いです。
最近はよく地面反力を生かしたスイングが流行っていますが、個人的にはオトナからゴルフをはじめたゴルフ歴が長い人には地面反力は難しい。むしろ、振り子スイングで打つためには両足のカカトが浮くくらいジャンプさせたほうがヘッドが走ります。