ハーフスイングで狙ったところに打てれば100は切れる。じゃあ90切りが目標なら?
石井良介のゴルフ・すべらない話:第50回
“死なないティショット”から3つで乗せれば100はもちろん90も切れる!?
目標スコアによって、やるべき練習は違うのかと思いきや石井良介は「基本的にやるべきことは一緒」と言う。でも、スコアの良い、ゴルフが上手い人たちはアベレージゴルファーとはどこかが違うような? 100切り・90切り・80切り、目標を達成するには何が必要なのかを石井良介に教えてもらった。
アマチュアゴルファーが目標スコアをクリアできない理由は多々あります。スタート前の練習で言うなら、いきなり新技を練習しはじめること。これは直後に先発を控えたピッチャーが、得意球のスライダーが悪いからと投げたことがないシュートを練習するようなもので、あり得ないこと。でも、アマチュアゴルファーは朝の練習場でスライスするとフックの練習をしはじめるのです。
スタート前の練習はウォーミングアップです。体を動きやすい状態にしたり、自分の調子をつかむためにやることなのに、なぜそんなことになってしまうのでしょう? それはひとえに、自分が今できることとできないこと、あるいはやるべきこととやってはいけないことの見極めができていないからです。
練習には「予習」、「復習」、「積み上げ」、「新技の修得」と大きく分けて4種類あると僕は考えます。スタート前の練習は予習の一部。復習はラウンド後の練習。ラウンドでうまくいかなかったところをやり直してみることで、ここがアマチュアの方に一番足りない部分です。積み上げは日頃の練習。主に基礎をビルドアップするのが目的で、基本を確認してあるべきところに戻したり基本を作る練習です。新技の修得はそのものズバリ。できないことにトライする練習です。