100切りの練習はこれでOK! 『3本のクラブ』でフルスイング打ちを繰り返して再現性を底上げ!
吉本巧のゴルフギア教室 第41回

100切りにとって本当に必要な練習とはなんだろう? 練習をするにしても、効率が良くて時間のあまりかからない練習方法がいい。こうした初心者ゴルファーのニーズに対して、吉本巧は「3本のクラブをフルスイングすればいい」と言う。フルスイング? 一体どういうことなのか詳しく解説してもらおう。
100以上のスコアを打つ人はまだスイングが固まっていませんが、今は情報量が豊富なのでスイングについての知識をたくさん得られます。周囲からアドバイスされることもあるでしょう。スイングが固まっていないのに、いろんなことに手を出すと経験値が分散して自分のスイングの大枠ができません。スイングを固めるとは再現性を高めるということでもあります。あれもこれもやったのではそれができず、いたずらに時間を費やすだけです。
スイングを固めるにはフルスイングをしましょう。プロの真似でもいいので、細かいことは考えずにフルスイングする。荒っぽいようですが、これがスイングの再現性を高める近道で、同時に一生モノにもなるスイングの土台ができます。トッププロのスイングは、なんの知識もない子どもの頃のフルスイングと大きく変わらないものですが、これはフルスイングでスイングを固め再現性が高まったからなのです。
練習する時は思考停止状態で、自分を疑うことなくフルスイングするのが理想です。これはあくまで目安ですがトータルで1000球くらい打つと、何となく自分のスイングがわかってきます。1時間で100球打つとしたら10時間。週イチの練習なら10週間です。
5000球程度打つとミスの傾向やどうすれば当たるかが何となくわかってきます。そしてスイングが固まってくるのは10000球打ったあたり。ただ、練習間隔が開くと忘れてしまうので、100を切るまでは10日に1回は打ちたいところです。もちろん練習頻度を上げれば早く固まります。いずれにしても100切りまでは一定数ボールを打つ必要があるということになります。
練習する際には打つクラブを絞ることも大事です。おすすめはドライバー、ユーティリティ(以下UT)、ミドルアイアンの3本。UTはロフトが立っていると難しいので24度以上の番手。ミドルアイアンは7番か8番でいいでしょう。スイングと同じで、いろいろな番手を打つと経験値が分散してスイングが固まりづらくなります。