2024年8勝の年間女王・竹田麗央が語ったマイスイング「絶対に起き上がらないことを意識しています」
一流プロのドライバーのマネどころ
今年6月にインタビューした際に竹田は「飛距離だけは負けたくないと思っています。2023シーズンは平均飛距離2位だったのが悔しかった。でも、ジムとかも行っていませんし、特別なトレーニングはしていません(笑)」
2024年は8勝を挙げて、年間女王のタイトルを獲得した竹田麗央。平均飛距離は263ヤードでツアー1位! 「TOTOジャパンクラシック」では海外選手を飛距離で圧倒して優勝した。今回は竹田本人が意識していることをもとに、そのスイングを分析してみた。
GOLF TODAY本誌 No.631 12~15ぺージより
ダイナミックで迫力があるスイングが特徴の竹田選手ですが、本人にスイングで大事にしていることを聞くと、
「インパクトまで体が起き上がらないことを一番意識しています。私の場合、調子が悪くなっているときは(上半身の)起き上がりが早くなっています。他のところはそんなに意識していません」
試合中のスイングを見ても、優勝した「TOTOジャパンクラシック」では全く起き上がっていません。むしろ、アドレス(写真左)よりもフォロー(写真右)の方が頭の位置が低くなり、前傾角度も深くなっています。竹田選手は「インパクトまで起き上がらないことを意識している」と言っていましたが、インパクトまで低くキープできたら、フォローでもその姿勢に近くなります。
アマチュアゴルファーはフォローで完全に伸び上がっている人もいますが、そういうタイプはインパクトですでに起き上がっている可能性が高いです。
もう1つ、フォローの姿勢を見ると竹田選手の強さを象徴しているのが肩のタテ回転です。竹田選手はフェードヒッターですが、肩をタテに回転させることでフェースローテーションの角度を抑えています。だから、飛距離が出るだけではなくて、方向性も安定している。
フェードボールでこれだけの飛距離を出すポテンシャルは素晴らしい。2025シーズンは米国女子ツアーでの活躍が楽しみです。