24度前後のユーティリティ。ロフト通りに飛ばない人は『時計盤の8時』でインパクトするイメージで打ってみて!
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.51
ロフトが24度前後のユーティリティで球が上がらないとなると、ちょっと問題かもしれない。この問題、どうしたら解決できるのだろう。JLPGAティーチングプロ・勝又優美に解決してもらおう。
前回に続き、ユーティリティ(以下UT)に関するお悩みを紹介します。ロフト24度前後のUTといえばミドルアイアンに代わる存在として人気急上昇中ですが、2ヵ月前に26度のUTを購入したMさんから「ロフト通りに飛んでくれない」との相談を受けました。当たった時に打球が上がりすぎるというのです。
Mさんはゴルフ歴6年の40歳。平均スコアは90台後半で、時おり100を打つこともあるアベレージゴルファー。安定して90台前半で回れるようになるのが今年の目標だそうです。スイング的にはすくい打つ傾向があります。ダウンスイングで手首が早く解けるアーリーリリースが原因ですが、案の定、UTでボールが上がりすぎるのもそのせいでした。
アーリーリリースを直そうとお話ししているうちに気づいたのは、Mさんのインパクトイメージのカン違い。「インパクトはアドレスの再現」というのを文字通りやろうとしておられたため、肩や腰のラインがアドレス同様スクエアになったところでインパクトするようにしておられました。これだとダウンスイングからインパクトで体の動きが止まり、手元の行き場がなくなるのでリリースせざるを得なくなります。