ゴルフ場のブラックリストに載ったら出禁処分もあり! 他のゴルフ場にも入れなくなる場合も!?

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第120回

2025/01/20 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典



過去にトラブルを起こしたり、迷惑行為を働いた人物の名前が列記されるブラックリスト。なんとゴルフ場にも、そうしたものはあるという。普通にプレーをしていれば縁のない話だが、一体どんなことをしたらそんなリストに名前が載ってしまうのだろう? ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が取材した。

いわゆる名門と呼ばれるような会員制ゴルフコースでの話。
会員用の掲示板に、入会希望者の略歴などが張り出されていることがあります。一定期間告知して、誰からも反対意見がなければ、晴れて会員になれるという最後の儀式です。

高額な会員権を購入したのに入会審査に合格できず、会員権は持っているのにメンバーになれない、という悲劇は令和になっても起きています。プライベートコースは、その楽園を維持するための結界で守られて成り立つのです。
筆記と面接がある試験のようなもので、どちらかが良いだけではダメなのです。

そういう閉鎖的なコースは、ごく少数だけで、現在のゴルフシーンの大多数は開放的なコースになっています。
しかし、そんな中でも出入り禁止処分、略して出禁になってプレーできなくなることが増えているという噂を耳にして、少し調べてみました。

警察を呼ぶような事件を起こした。
従業員、または、ゲストにトラウマになるようなハラスメントをした。
ゴルファーとして冒してはならない言動があった。

出禁の条件を書いてみると当たり前ですが、見つかっていないだけで、けっこうギリギリという人もいるようです。
例えば、備品を持って帰った。吸ってはいけない場所で喫煙した。怒りにまかせてパターを叩きつけてグリーンの芝生に穴を開けた。拾った落とし物を届けずにパクった。酔っ払ってキャディのお尻に触った……
この他にも、立ちション、不倫の挙げ句の修羅場、バンカーのアゴを破壊して出入りして均さなかった、料金に未払いがあるのに帰宅して請求に応じない、という具体例もゴルフコース関係者に取材すると出てきました。