打ち急ぎは“ヘッドスピード減”のもと! 「お尻」を使ってトップの間を作ろう!【辻村明志】

名コーチたちが教える飛ばしのテクニック/辻村明志コーチ(4)

2025/03/04 ゴルフトゥデイ 編集部



飛ばそうとすると、どうしても打ち急いでしまいやすい。「トップで下半身、とくにお尻を意識してください」と辻村コーチ。つまり急がないで少し待つ感覚が必要なのだ。

取材・構成・文/三代 崇
ゴルフトゥデイ本誌No.633より

アマチュアの人たちに多く見られますが、飛ばそうとしてボールを叩きに行こうとするのはNGです。どうしてかというとクラブがアウトサイドから下りやすくて、シャフトの面も逃げてしまうからです。それに打ち急いでトップで「間」がなくなるとクラブが速く振れなくなります。

トップから切り返しに移行する段階では、「少し待つ」感覚が重要です。手で間を作るのではなく、お尻で間を作るのです。左足を踏ん張り、お尻の力を緩めない。そうすればボールを叩ける準備体勢が整い、シャフト面で風をつかまえるイメージでクラブを振り下ろせますし、とくに力を入れなくてもヘッドスピードが勝手に上がります。お尻のポジションはそれだけ重要な役割を持ち、飛ばしのキーポイントでもあるのです。

そして、もうひとつ付け加えたいポイントがあります。それは腹圧を入れてインパクトすることです。エイッとかヤーッなど何でもいいですから、腹から大きな声を出して打つ練習は飛ばしに大きく役立ちますし、プロや練習生たちもたくさん取り入れています。

腕や手に余分な力が入って力んでしまうのと、腹から声を出して腹圧をかけるのとでは力の入れどころが全然違いますし、いかに力みを取るかを感覚でつかめます。

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